情緒を増して再登場した人気ヒーローのアクションエンターテイメント作品『アメイジング・スパイダーマン』
前3部作の誕生から10年を経て誕生した新スパイダーマンシリーズ1作目を紹介します。
マーベル映画『アメイジング・スパイダーマン』作品紹介
価格:Blu-ray 2,619円(税込)/DVD 1,551円(税込)/4K ULTRA HD & ブルーレイセット 5,217円(税込)デジタル配信中
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作:2012年/アメリカ
上映時間:136分
タイトル:アメイジング・スパイダーマン(原題:The Amazing Spider-Man)
前シリーズよりもドラマ度を増してヒーローの成長が描かれる『アメイジング・スパイダーマン』
サム・ライミ監督が手がけた「スパイダーマン」3部作に続いてリブートされたシリーズの1作目を紹介します。
ストーリー/あらすじ
幼いころ両親と離れ、おじとおばのもとで暮らすピーター・パーカー。
正義感は強いものの同級生からは酷い扱いを受け、力も弱いためやられっぱなしの毎日です。
ある日おじとおばの家で父親のカバンが見つかり、カバンの隠しポケットに父親のものと思われる謎の研究資料を見つけます。
謎を知りたいピーターは同級生のグウェン・ステイシーが所属するオズコープ社の見学へ出向き、厳重な警戒をすり抜けとある部屋へと侵入し、その中で遺伝子操作されたクモの大群を頭から浴びてしまい……。
首筋にクモが付着していたことに気がつかず、研究所内でクモに噛まれてしまったピーターは電車内で眠りこけている間に超人的なパワーを身につけていたのでした。
ある日ピーターは父親の残した情報の謎を解き明かすためにおじとの約束をすっぽかし、口論となって家を飛び出します。
そしてピーターを追って飛び出たおじが、ピーターが見逃した強盗の銃で撃たれて絶命。
悲しみに暮れるピーターは罪悪感をかき消すため、犯人を探し出すことを決め、自分で作ったスーツに身を包むとスパイダーマンとなり街へと繰り出します。
おじの仇を探す毎日の中、話題を集め始めていたピーターは警察から終われる身に。
様子がおかしいピーターを心配したグウェンは彼を自宅に招きます。
お互いにシンパシーを感じ合っていた2人はそこで想いを通じ合わせ、ピーターはグウェンに自分がスパイダーマンであることを告白。
そんな時、街に巨大なトカゲが出現して暴れ始めたというニュースが。
この大トカゲはピーターの父の研究仲間であったコナーズ博士がた異種間遺伝子交配の失敗によってリザードと変化してしまった姿でした。
リザードとなった博士は街中の人間の遺伝子を操作し、完璧な生命体へと変異させようという恐ろしい計画を実行し始めます。
コナーズ博士が解けずにいた数式を父親のカバンの中に見つけていたピーターは、鍵となる数式をコナーズ博士に教えてしまっていたため、この恐ろしい研究に図らずとも協力してしまっていたのです。
責任を感じたピーターはスパイダーマンとしてリザードを止めることを決意。
警察官であったグウェンの父親のジョージ・ステイシーに協力を求めて、2人はリザードと対決します。
死闘の末、リザードを倒すことに成功しますが、その戦いで負傷したジョージが命を落とし、死に際に娘を巻き込むなと遺言。
ピーターはヒーロー、スパイダーマンとして生きることを決め、グウェンへの想いを封印することを誓うのでした。
キャスト&スタッフ
キャスト:
ピーター・パーカー/スパイダーマン:アンドリュー・ガーフィールド/前野智昭
グウェン・ステイシー:エマ・ストーン/本名陽子
カート・コナーズ博士:リース・イーヴァンス/内田直哉
キャプテン・ステイシー:デニス・リアリー/菅生隆之
リチャード・パーカー:キャンベル・スコット/てらそままさき
ラーサ博士:イルファン・カーン/広瀬彰勇
ベン・パーカー:マーティン・シーン/佐々木敏
メイ・パーカー:サリー・フィールド/一龍斎春水
スタッフ:
監督:マーク・ウェブ
製作:ローラ・ジスキン、アヴィ・アラド、マット・トルマック
製作総指揮:スタン・リー、ケヴィン・フェイグ、マイケル・グリロ
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルト、アルヴィン・サージェント、スティーヴ・クローヴス
撮影:ジョン・シュワルツマン
音楽:ジェームズ・ホーナー
『(500)日のサマー』のマーク・ウェブがメガホンをとりストーリーのドラマ性を上げてリブートされた『アメイジング・スパイダーマン』
2代目ピーター・パーカーを演じるのはアンドリュー・ガーフィールドです。
ヒロインはMJではなく原作通りのグウェン・ステイシーとなり、『ラ・ラ・ランド』『クルエラ』のエマ・ストーンが抜擢されました。
ベンおじさん役はマーティン・シーン、メイおばさん役にサリー・フィールド、コナーズ博士役をリス・エバンスが演じます。
ストーリー性に重心を置いたマーク・ウェブ版「スパイダーマン」
サム・ライミ版ともMCU版とも違うマーク・ウェブ版『スパイダーマン』シリーズの特徴は揺れるティーンエイジャーの成長物語としてのストーリー性の高さ。
本作では死別の前に、両親の失踪が描かれ、ピーターはそのトラウマから父親の残した研究ノートなどの痕跡にこだわって、自ら謎を追おうとしてそこでスパイダーパワーを手に入れます。
またヒロインとのラブロマンスもマーク・ウェブ版ではお互いを意識するきっかけがスパイダーパワーの覚醒以前に描かれていて、お互いの想いを確かめ合う分岐点も早めの設定。
「正体の告白」という重要イベントもそこで同時に発生しているのがかなり画期的です。
ピーターを演じたアンドリュー・ガーフィールド、グウェンを演じたエマ・ストーンは高校生設定にはかなり年長ではありますが、両者とも繊細さと人柄の良さが滲み出ていてカップルとして好印象。
2人の相性の良さが画面から滲み出ています。
家族のドラマ
複雑なトラウマを抱えるピーターを我が子のように愛して育て上げたのが、ベンとメイの伯父夫妻です。
2人は誰もがこうありたいと思える高潔な人物として描かれ、深い愛情と固い絆で結ばれた、ピーターと夫妻の家族としてのドラマに胸が打たれます。
また、ピーターが恋するグウェンとその父親のステイシー警部の間の親子愛にも注目です。
そんな家族愛が交差するドラマチックな展開が見どころ!
ラブストーリー
丹念に織り込まれたドラマ性に定評のあるマーク・ウェブ監督ならではのピーターとヒロイングウェンのラブストーリー。
校内での出会いから、お互い意識しながらも、なかなかじっくり知り合うきっかけを見つけられない青春の恋愛が描かれます。
アンドリュー・ガーフィールドとエマ・ストーンの熱演も相まって恋愛映画さながらのロマンスが秀逸。
そしてもちろん、ただのラブロマンスでは終わらないのが「スパイダーマン」シリーズです。
「スパイダーマン」を描いたシリーズの中でもドラマ性の高い一作。
サム・ライミ版「スパイダーマン」3部作に続いてリブートされたシリーズの1作目『アメイジング・スパイダーマン』の紹介でした。
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