2019年12月14日(土)、12月15日(日)に東京ドームシティにて開催された、円谷プロ史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」
12月14日(土)に実施されたオープニングセレモニーにて、2020年以降に展開が予定されている新作および新プロジェクトなどに関して発表されました。
セレモニーでは、映画『シン・ウルトラマン』に登場する「ウルトラマン」のデザインとロゴが初公開となりました!
「TSUBURAYA CONVENTION 2019」映画『シン・ウルトラマン』デザイン公開
2019年12月14日(土)に実施された円谷プロ史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」のオープニングセレモニー。
オープニングセレモニーでは、映画『シン・ウルトラマン』監督の樋口真嗣さんと主演の斎藤工さんをゲストにお招きし「ウルトラマン」との思い出などについてのトークセッションが実施されました。
また、映画『シン・ウルトラマン』に登場する「ウルトラマン」のデザインとロゴも初公開となりました!
昭和41年(1966年)の放送開始以来、海外でも100を超える地域で放送され、今なお根強い人気を誇る日本を代表するヒーロー“ウルトラマン”が『シン・ウルトラマン』として映画化されます。
本作の企画・脚本をつとめるのは、自身もウルトラマンシリーズのファンであることを公言する庵野秀明さん。
そして、監督は、『新世紀エヴァンゲリオン』をはじめ、数々の傑作を庵野氏と共に世に送り出してきた盟友樋口真嗣監督。
2016年に公開され、日本中に衝撃を与えた大ヒット作『シン・ゴジラ』で第40回日本アカデミー賞 最優秀作品賞・最優秀監督賞など主要 7 部門で最優秀を受賞した最強コンビが、満を持してこの新たな空想特撮作品に臨みます!
このデザインは『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』などで実質的な美術総監督として今に続く「ウルトラマンシリーズ」の世界観構築に大きな功績を残した成田亨(なりた とおる)さんが、1983年に描かれた絵画『真実と正義と美の化身』がコンセプト。
また「TSUBURAYA CONVENTION 2019」オープニングセレモニーでは、映画『シン・ウルトラマン』に登場する「ウルトラマン」のデザインの雛形も公開されました!
樋口真嗣 監督コメント
「ウルトラマン」との思い出
「ウルトラマン」は物心ついた時から浴びるように観て育ちました。自分にとって心の一部です。
『シン・ウルトラマン』撮影現場の雰囲気
色んなキャストの方と、世代を超えた仲で「ウルトラマン」を通じて良いチームになりました。
撮影は楽しく、撮影が終わっても、いつまでも気分に浸っていたいです。
『シン・ウルトラマン』の「ウルトラマン」デザインの感想
かつて自分で「ウルトラマン」をやってしまう程、「ウルトラマン」が好きな庵野秀明の想いを結晶させたいというのが我々の仕事です。
庵野が望んでいる、どういうのが好きなのか、どういう「ウルトラマン」を見たいのか、作りたいのか、という事を徹底的に集めてこの形になりました。
成田亨さんと佐々木明さんが最初に作られた彫刻の複製をよく見ると、左右非対称になっていて、それがものすごく人間的なものを感じて、「これは人の手が作った素晴らしいものなんだ」「一番最初に作られたものにもう一度戻りたい」そんなところから全てが始まりました。
皆様へのメッセージ
今日お見せできたのはごく一部で、これからまだまだやらなければならない事がいっぱいあります。
2021年に向けて完成させるべく、頑張っていきたいと思います。
ご期待ください。
斎藤工さんコメント
「ウルトラマン」との思い出
父が『ウルトラマンタロウ』の現場で働いていた影響もあって、「ウルトラマン」や怪獣の人形が唯一の遊び道具でした。
『シン・ウルトラマン』の出演オファーを受けた時の感想
“ウルトラマンになる男”に選ばれた時は、まさか自分が本当に変身する、という人生とは思っていなかったので夢の様でした。
物語の内容はまだお話しできませんが、「だから僕がやるんだ」という理由がそこに書かれていた気がしたという不思議な体験をしました。
『シン・ウルトラマン』の「ウルトラマン」デザインの感想
ずっと見ていられる美しさがありますね。すごく自然な生命体な気がします。
皆様へのメッセージ
「令和の子供たち」だけではなく、「令和の大人たち」にも必要な作品が生まれようとしています。
オリンピック後の東京が、日本が、どうなっていくのか真価が問われる時代がやってくると思います。
その時代に必要な作品が生まれると、心から期待しております。
皆さん是非2021年を楽しみにお待ちください。
映画『シン・ウルトラマン』企画・脚本 庵野秀明さんからのメッセージ
『シン・ウルトラマン』の「ウルトラマン」について(2019/12/11)
成田亨氏の描いた『真実と正義と美の化身』を観た瞬間に感じた「この美しさを何とか映像に出来ないか」という想いが、今作のデザインコンセプトの原点でした。
我々が『ウルトラマン』というエポックな作品を今一度現代で描く際に、ウルトラマン自身の姿をどう描くのか。
その問題の答えは、自ずと決まっていました。
それは、成田亨氏の目指した本来の姿を描く。
現在のCGでしか描けない、成田氏が望んでいたテイストの再現を目指す事です。
世界観を現代に再構築する事は挑戦出来てもあの姿を改める必要を感じ得ず、成田亨・佐々木明両氏の創作したオリジナルへの回帰しか、我々の求めるデザインコンセプトを見出せませんでした。
その為に―――
『真実と正義と美の化身』と成田氏が当時から後年にかけて描いていた様々なウルトラマンのイメージを踏襲し融合し再構成させた新たな体表のライン。
成田氏が監修した、佐々木明氏制作によるマスク。
成田氏が望んだ、古谷敏氏の体型データをベースとした体躯。
成田氏が望まなかった、眼の部分に覗き穴を入れない。
成田氏が望まなかった、スーツ着脱用ファスナーに伴う背鰭を付けない。
そして、成田氏が望まなかった、カラータイマーを付けない。と、いう作業を行った結果が今回のデザインです。
ウルトラマンの美しさに、少しでも近づきたいという願いから生まれた姿です。
この想いが、わずかでも観客の皆様に伝わる事が出来れば、幸いです。
成田浬さんからのメッセージ
「シン・ウルトラマン」のデザイン発表に寄せて(2019/12/12)
昨年の初春、⺟と私のもとへ庵野秀明さんが来訪され「『真実と正義と美の化身』を映画にしたい」と仰っていただいた時のことは忘れません。
耳を疑うほどに嬉しかったのです。
父、成田亨は、自身が試行錯誤しながら生み出した「ウルトラマン」を、生涯を通して深く愛し、誇りに思っておりました。
同時に、その「ウルトラマン」を生み出した自身の名前がクレジットから消され、デザインが変質され、商業的に利用され続ける人間社会に深い悲しみと絶望を抱いておりました。その心を正直に発した事で、誤解や誹謗中傷も受けました。
父は悲しみが癒されることなく2002年に他界しましたが、その背中を通して多くを感じながら育てられた私は、父を誇りに思い、時に哀れに思い、そして心から尊敬しています。
生前の父の言葉を思い出します。
「本物は残る、本物であれ」
『真実と正義と美の化身』は、芸術家として生きた当時の父の全てが注ぎ込まれた油彩画です。
その絵画が、当時まだ子どもとしてウルトラマンを見ておられた庵野さんの感性に50年以上の時を経て触れ、才能を発揮し続ける庵野さんの稀有な感性と交わり、「シン・ウルトラマン」としてどの様な姿でスクリーンに蘇るのか、期待に胸が膨れ、熱くなっております。
昭和の子どもが心踊らせた「ウルトラマン」が、令和の子どもたちに「シン・ウルトラマン」として蘇る。
子ども達の心に残る忘れられない映画の誕生を心待ちにしております。
円谷プロダクションコメント
『シン・ウルトラマン』の「ウルトラマン」について(2019/12/12)
初めて庵野秀明氏と『シン・ウルトラマン』の企画の話をした時から、庵野氏にはある想いがありました。
それは、成田亨氏の描いた『真実と正義と美の化身』を今作のデザインコンセプトにしたいということ。
成田氏の描かれたデザインは現在まで続く「ウルトラマン」の原点であり、私たちは庵野氏の「ウルトラマンの美しさに少しでも近づきたい」という想いに全面的に賛成しました。
私が初めて成田浬氏とお会いしたのは2018年春でした。
それ以来、亨氏の偉業について、そしてご苦労についてお伺いすることができました。その上で、この機会に改めて成田氏の円谷プロダクションでの仕事と功績に対して惜しみない賛辞をお贈りしたいと思います。
今作をご覧になる多くの方が最高にして美しい「ウルトラマン」を目撃します。
どうぞご期待ください。
株式会社 円谷プロダクション 代表取締役会長 兼 CEO 塚越隆
海外展開新作アニメ・新プロジェクトも続々登場
オープニングセレモニーでは、2020年以降に展開予定の新作及び新プロジェクトなどに関しても発表。
アニメ『ULTRAMAN』の2020年4月より地上波放送決定や、TV アニメ『SSSS.GRIDMAN』に続き円谷プロとTRIGGERがおくる完全新作アニメ『SSSS.DYNAZENON』制作決定などに関しても発表されました!
アニメ『ULTRAMAN』
放送開始予定:2020年4月
放送チャンネル:TOKYO MX、BS11
話数:全13話
2019年4月より Netflix にて配信を行い、国内外から高い評価を得たアニメ『ULTRAMAN』
アニメ『ULTRAMAN』が、2020年4月よりTOKYO MX、BS11 での放送を行うことが決定しました!
併せて、本作の最新ビジュアルと、新主題歌をNetflix配信時に引き続き「OLDCODEX」が担当することも決定。
さらに、『ULTRAMAN』初となる実写映像化として、オリジナル実写短編PVの制作も決定しました。
劇中で主人公・早田進次郎が纏う「ULTRAMAN SUIT」、そして「TSUBURAYA CONVENTION 2019」オープニングセレモニーにてお披露目となった諸星弾が纏う「ULTRAMAN SUIT ver. 7」(通称・セブンスーツ)が登場。
アニメ『ULTRAMAN』の魅力を更に楽しむことができる実写イメージ映像が、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」にて、ファン参加型の企画として制作されます!
※詳細については後日発表予定です
新作アニメ『SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)』
TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』に続き監督を務める雨宮 哲さんの新作アニメ『SSSS.DYNAZENON』制作が決定!
『SSSS.DYNAZENON』は円谷プロとTRIGGERの共同制作となります。
『KAIJU DECODE 怪獣デコード』
『KAIJU DECODE 怪獣デコード』は、円谷プロと東映アニメーションが2021年の完成を目指して、共同製作中の日本発の世界へ向けたアニメーション作品。
「TSUBURAYA CONVENTION 2019」オープニングセレモニーでは、本作品のプロデューサーを務める東映アニメ・野口光一さんと、円谷プロ・隠田雅浩さんが登壇し、本作品のテーマである「怪獣と少女の物語」を想起させるイメージビジュアルなどを発表しました!
野口光一 プロデューサーコメント
「日本のアニメには、ロボット、妖怪、魔法少女など特異性のあるジャンルが存在しますが、怪獣ものがあまりないと感じていました。
その上で、円谷プロの繰り出す怪獣のワクワク感をアニメでできないかと思い企画に至りました。
今回の作品では日本のアニメの良さを活かしながら、海外でも通用する 3DCG だからこそできる表現をさらに探求していきます。
その一環として、海外で活躍されているクリエーターのSei Nakashimaさんにキャラクターデザインをお願いしました。
また、ロス、バンクーバー、東京、札幌のスタッフで現在制作しています。」
隠田雅浩 プロデューサーコメント
「完全オリジナルとなるこの作品で伝えたいのは、〝命の平等性〟とか〝人類と怪獣の共存〟を問うような物語。
根本にあるのは共に生きる、そんなテーマです。
物語の設定は、無国籍な近未来。
でも有機的な世界。
自然とデジタル生態系が一緒になってしまったような世界を予定しています。
その世界を、野口さんが得意とされるハイセンスな映像でどんな表現となるか、ご期待ください。」
フルCG VRコンテンツ「かいじゅうのすみかVRアドベンチャー」
導入予定時期:2020年3月下旬
導入場所:ダイバーシティ東京 プラザ5階 VRテーマパーク「ティフォニウム お台場」など
※以降、国内外の施設及びイベントにて順次展開予定
ティフォンとTBSテレビが共同プロジェクトとして、円谷プロが手がける「空想科学絵本 かいじゅうのすみか」の世界をリアルに体感できる、フル CG の VR コンテンツ「かいじゅうのすみか VR アドベンチャー」を2020年春に公開。
「レッドキング」や「ピグモン」「バルタン星人」や「エレキング」など、総勢12体の人気怪獣が登場し、迫力ある体験が楽しめます!
ティフォンの強みでもある xR(VR/AR/MR)コンテンツによって、幅広い世代に人気を集める円谷怪獣たちの様子を、VRの世界でリアルに表現。
迫力満点のコンテンツに創り上げます。
2020年3月下旬、まずはティフォン運営のVRテーマパーク「ティフォニウム お台場」などにて展開を開始し、その後国内外の施設にて順次導入予定です!
映画『シン・ウルトラマン』 のほか、海外展開新作アニメや新プロジェクトも続々登場。
「TSUBURAYA CONVENTION 2019」オープニングセレモニーにて発表された円谷プロダクション2020年以降の新作品情報の紹介でした!
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MARVELが紡ぐウルトラマンの物語!マーベルコミックスより2020年発行予定
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