手についても洗い流しやすい色の粉!GSアライアンス シリカ複合化新規色材

赤色および青色の有機顔料を内包したシリカ複合体粉末と構造模式図

記事ポイント

  • 色材とシリカを約1:9で複合化
  • 耐久性などの特徴があります
  • Green Chemistryに発表、表紙にも掲載

 

GSアライアンスは、色材とシリカを複合化した新規材料の開発に成功しました。

シリカを主成分とする緻密なガラス球の中に色材を閉じ込めるイメージの、新しい色材です。

鮮やかな色彩を維持しながら、耐久性・耐候性・耐熱性・分散性の付与が可能とされています。

 

目次

GSアライアンス シリカ複合化新規色材

 

赤色および青色の有機顔料を内包したシリカ複合体粉末と構造模式図

 

  • 重量比:色材:シリカ=約1:9
  • 構造:シリカを主成分とする、多孔性ではない緻密なシリカ球の中に色材を閉じ込める構造
  • 効果確認日:2026年9月14日
  • 研究成果:大阪公立大学との共同研究として、英国王立化学会の論文誌「Green Chemistry」に発表され、表紙にも掲載

 

GSアライアンスは、色材とガラスの主成分であるシリカを複合化した新規材料を開発しました。

有機顔料、染料、蛍光染料を緻密なシリカ構造中に複合化した、新しい色材です。

見かけは通常の色材の粉でありながら、シリカに包み込まれているため、手で触れても色の跡が残りにくく洗い流せる点が特徴です。

赤色および青色の有機顔料を内包したシリカ複合体粉末と、複合体構造の模式図が示されています。

従来の研究開発では、色材の表面をシリカでコーティングするものが多く、重量比も色材:シリカ=約9:1とされていました。

今回の開発品はシリカが主成分で、色材:シリカの重量比は約1:9となり、ガラス球の中に色材を閉じ込めるような構成です。

色材を包埋するシリカ球は多孔性ではない緻密な構造で、中の色材が外へ漏れにくく、手をはたいたり軽く水で洗ったりすると色が取れるとされています。

有機顔料、染料、蛍光染料、量子ドットなどの鮮やかな色彩を維持しながら、シリカによる耐久性、耐候性、耐熱性、分散性を付与できる技術です。

開発は、GSアライアンスの岩林弘久研究員によるものです。

緻密なシリカに包埋することで、酸素や大気中のガス成分、水分の侵入を抑え、紫外線環境下での劣化低減につながるとされています。

耐熱性の向上により、熱に弱い染料や蛍光染料、有機顔料のアゾ顔料と融点の高い樹脂を組み合わせたカラーマスターバッチにも応用できるとされています。

塗料や樹脂中での耐擦傷性、硬度など、機械的強度の向上も特徴に挙げられています。

酸やアルカリに対する化学的安定性の向上も見込まれています。

特徴として、耐久性、耐候性、耐光性、耐熱性、機械的強度、化学的安定性の向上が示されています。

応用例として、塗料・コーティング、印刷インク、プラスチック・樹脂材料の加色、化粧品、自動車・建材用途がターゲットに挙げられています。

GSアライアンスは、今回開発した新規色材の製造方法について、大量生産が可能で比較的安価な手法と説明しています。

同社は、この新規色材では耐久性も大幅に向上しているとしています。

本技術は、次世代型色材として色材産業に新たな価値を提供する可能性があるとされています。

 

英国王立化学会の論文誌「Green Chemistry」の表紙に採用された写真

 

研究成果は大阪公立大学との共同研究でもあり、英国王立化学会の論文誌「Green Chemistry」に発表され、表紙にも掲載されました。

英国王立化学会の論文(Green Chemistry)の表紙に採用された写真です。

GSアライアンスは、この新規材料と技術を国内外へ展開していく予定です。

 

鮮やかな色彩とシリカ由来の特性を組み合わせることで、色材の使い方を広げる可能性を持つ技術です。

GSアライアンスによる、シリカ複合化新規色材の開発についての紹介でした。

 

よくある質問

Q. GSアライアンスが開発した新規色材はどのような材料ですか?

A. 有機顔料、染料、蛍光染料などの色材を、ガラスの主成分であるシリカと複合化した新しい色材です。

Q. 色材とシリカの重量比はどのくらいですか?

A. 色材:シリカの重量比は約1:9で、シリカが主成分とされています。

Q. 手についても取れやすい理由は何ですか?

A. 色材が多孔性ではない緻密なシリカ球に包埋され、中の色材が外へ漏れにくいため、手をはたいたり軽く水で洗ったりすると簡単に色が取れるとされています。

Q. どのような用途が想定されていますか?

A. 塗料・コーティング、印刷インク、プラスチック・樹脂材料の加色、化粧品、自動車・建材用途が応用例のターゲットとして示されています。

Q. 研究成果はどこで発表されましたか?

A. 大阪公立大学との共同研究として、英国王立化学会の論文誌「Green Chemistry」に発表され、表紙にも掲載されました。

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