記事ポイント
- サカ美術館で初の企画展「カマサン:バリ絵画の気高き伝統」を開催中
- 19世紀後半から現代まで、絵画やロンタルなど30点以上を展示
- アヤナ バリ内で2027年5月30日まで、毎日10:00〜18:00開館
インドネシア・バリ島のサカ美術館で、初の企画展「カマサン:バリ絵画の気高き伝統」を開催しています。
19世紀後半から現代までの作品を通じて、バリに受け継がれる絵画と、その新しい表現に出会える展覧会です。
サカ美術館「カマサン:バリ絵画の気高き伝統」

- 会期:2026年8月28日〜2027年5月30日
- 開館時間:10:00〜18:00(休館日なし)
- 会場:サカ美術館(インドネシア・バリ島ジンバラン、アヤナ バリ内)
- 入館料・チケット購入:https://ticket.sakamuseum.org/
「カマサン」は、東バリのクルンクン県にある村に由来する古典絵画の様式。
16世紀のゲルゲル王朝のもとで開花し、クルンクン王宮で発展してきました。
『ラーマーヤナ』や『マハーバーラタ』などの叙事詩、神話、宇宙観を題材にしています。
細長い手足やアーモンド型の目など、影絵人形劇に通じる人物表現も特徴です。

本展は、「カラ(時間)」の流れをたどる章仕立て。
起源や巨匠たちの作品から、女性の絵師、現代の若い世代へと、カマサンの表現を順に巡ります。
キュレーションはファラ・ワーダニとマデ・チャンドラ、空間デザインはstudiodikubuが担当しています。

会場には、カマサンの巨匠たちによる絵画や若手アーティストの現代作品が並びます。
エカ・スタはポップなコラージュで神話や精神性を再解釈。
タトゥーアーティストのエカ・マーディスは、カマサンの人物像を未来的なスタイルで表現しています。
若い世代の作品は、環境問題やテクノロジー、パンデミックの記憶といった現代の課題にも目を向けています。

絵画に加え、ロンタル(椰子の葉の写本)や、神聖な布地のリチュアル・クロスも展示。
天体占星術の暦「パレリンタン」などを含め、30点以上の作品が集まります。

展示では、カマサンを受け継ぐ女性たちにも目を向けます。
最終章で取り上げるのは、寺院の僧侶「マンク」と絵師の二つの役割を担うマンク・ムリアティ。
自身の世代で初めてこの二役を担う女性で、作品は2025年のシャルジャ・ビエンナーレでも展示されました。
会期中には、キュレーターやアーティストのトーク、ワークショップ、子ども向けアクティビティも開催されます。
古典から現代までをひと続きにたどり、世代ごとに広がるカマサンの表現を楽しめます。








