記事ポイント
- クウカン株式会社が札幌の民泊施設「モンドミオ札幌近代美術館207」のマスターリース運営を2026年3月に開始
- 2024年8月〜2026年2月の約2年間における月別稼働率・客室単価・売上データを公開
- 18カ国・地域から集客し、国内ゲストが売上の35.50%を占める分散型の収益構造
北海道で不動産・民泊投資事業を展開するクウカンは、札幌市内の民泊施設「モンドミオ札幌近代美術館207」のマスターリース(一括借り上げ)事業を2026年3月より開始しています。
これにともない、不動産売却を見据えた取り組みとして、2024年8月から2026年2月にかけた約2年間の詳細な運用実績データを公開しています。
月別稼働率(OCC)・平均客室単価(ADR)・売上合計の推移に加え、18カ国・地域にわたる国別売上構成比が開示されています。
クウカン「モンドミオ札幌近代美術館207」

- 運営会社:クウカン株式会社
- マスターリース開始:2026年3月
- 所在地:北海道札幌市(地下鉄東西線西18丁目駅周辺・北海道立近代美術館隣接)
- 間取り:1LDK(寝室約6.7帖・リビング約8.7帖・キッチン約2.4帖・バルコニー付き)
- データ公開期間:2024年8月〜2026年2月(約2年間)
「モンドミオ札幌近代美術館207」は、地下鉄東西線西18丁目駅から徒歩圏内に位置する1LDKの民泊施設です。
ダークグレーの革張りソファとガラステーブルを配したリビングには薄型テレビが備えられ、奥に寝室スペースが続く構成となっています。
Wi-Fi・エアコン・洗濯機・バスタブ・炊飯器など15項目のアメニティが整い、アカプルコチェアと螺旋型間接照明を取り入れたインテリアが空間にアクセントをもたらしています。
クウカンは、現オーナーが将来的な不動産売却を検討するにあたり、物件の事業としての確実性を検証・実証するプロジェクトとして本取り組みを進めています。
ピーク時の数値だけを切り取るのではなく、稼働率・ADR・月別売上の推移と、18カ国・地域の国別売上構成比を透明性の高い形で開示しています。
札幌民泊市場のシーズナリティと需要の構造

札幌エリアの民泊・ホテル市場は、冬の「さっぽろ雪まつり」や夏の観光シーズンに需要が集中し、春・秋の閑散期には稼働率が落ち着くという明確な季節変動が存在します。
すすきのや中央市場など多彩な観光・グルメスポットを擁する札幌市内にあって、繁忙期と閑散期のギャップをいかに運用でカバーするかが収益構造の鍵となっています。

近隣には札幌時計台(車8分)・大通公園(車8分)・円山動物園(車7分)が位置し、観光拠点として四季を通じたゲスト受け入れ環境が整っています。
こうした立地優位性と、ダイナミックプライシングを組み合わせた需要管理により、繁忙期の売上最大化が図られています。
月別稼働率・客室単価・売上推移

2024年8月の開業直後は稼働率(OCC)が約10%と低水準でしたが、2025年2月には約75%まで上昇しています。
約18カ月で予約基盤を積み上げた推移が、折れ線グラフとして記録されています。

1月〜2月および8月の需要急増期にはダイナミックプライシングが適用され、ADRは約27,000円台に設定されています。
一方、10月など閑散期には価格競争を避け、着実に利益を確保する運用方針が採られています。

月別売上合計は2025年1〜2月に約56万円のピークを記録し、その後は20〜40万円台で推移しています。
繁忙期の収益最大化とオフシーズンの手堅い収支管理という二段構えの運用が、グラフ上に反映されています。
18カ国・地域の集客ポートフォリオ

2024年8月〜2026年2月の運営期間における国別売上構成比の首位は日本(35.50%)で、国内ゲストが閑散期のゼロ稼働を防ぐ安定した予約基盤として機能しています。
台湾(16.00%)・中国(12.47%)のアジア圏2カ国が全体の約28%を占め、繁忙期の高単価予約を牽引するインバウンド主力層となっています。

マレーシア(6.91%)・韓国(6.50%)・オーストラリア(4.74%)に続き、フィリピン・スイス・ニュージーランド・タイ・シンガポール・英国・ポーランド・米国・カナダ・オランダ・イタリア・香港の計18カ国・地域からの集客が記録されています。
特定の一カ国に依存しない分散した収益構造が、為替や国際情勢の変動リスクへの対応力を高めています。
物件の設備とインテリア

ビビッドカラーのアカプルコチェアとクッションが前景に置かれ、背景には大型テレビと螺旋型間接照明を配したリビングスペースは、デザイン性の高い滞在空間となっています。
ダークブラウンのサイドボード上には白い鉢植え観葉植物・黒フレームのアート写真2枚・白いペア型キャンドルと松ぼっくりが飾られ、インテリアの細部まで統一されたコーディネートが施されています。

間取りは寝室約6.7帖・リビング約8.7帖・キッチン約2.4帖・バルコニー付きの1LDKで、浴室と洗面所が独立しています。
寝室にはダブルベッド・ダイニングテーブル2脚・地球儀・エアコン・遮光カーテンが配置され、1〜2名での宿泊に対応した設備構成となっています。

アメニティはWi-Fi・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・バスタブ・炊飯器を含む15項目が揃い、日英両表記で案内されています。
洗面脱衣室は白を基調とした清潔感ある内装で、全自動洗濯機・給湯器・折りたたみタオルが設置されています。
INAXのウォシュレット付きトイレには独立手洗いカウンターが備わり、観葉植物とピンクの花の装飾が置かれた木目キャビネットと白壁の空間となっています。
開業から約18カ月で稼働率を約10%から約75%まで積み上げた実績と、売上の35.50%を国内需要が下支えしながら台湾・中国を主軸とするアジア圏インバウンドが繁忙期ADR約27,000円台を牽引するという二層構造が、本物件の収益特性として記録されています。
18カ国・地域からの集客実績は、特定市場への依存を避けた事業安定性を数値で示しています。
クウカン「モンドミオ札幌近代美術館207」の紹介でした。
よくある質問
Q. マスターリース(一括借り上げ)とはどのような契約形態ですか?
A. 運営会社がオーナーから物件を一括で借り上げ、集客・価格設定・稼働管理などの運営リスクを引き受ける契約形態です。
「モンドミオ札幌近代美術館207」では、クウカンが2026年3月より同契約を締結し、運用データの蓄積と開示を進めています。
Q. 公開されている運用データはどの期間・どの項目が対象ですか?
A. 2024年8月の開業から2026年2月までの約2年間が対象期間です。
月別稼働率(OCC)・月別平均客室単価(ADR)・月別売上合計の3指標の推移グラフと、18カ国・地域の国別売上構成比一覧が公開されています。