記事ポイント
- 第50回伊奈信男賞に小林紀晴教授が選出
- 受賞作品展は3月17日~30日にニコンサロンで再開催
- 30年以上のアジア撮影を集大成した写真展が対象
東京工芸大学が2026年2月25日、芸術学部写真学科の小林紀晴教授による第50回「伊奈信男賞」受賞を発表しました。
受賞作は、上海・重慶・バンコク・ホーチミンの4都市を見つめた写真展です。
受賞作品展は2026年3月17日から3月30日まで、東京・新宿のニコンサロンで再開催されています。
東京工芸大学「第50回伊奈信男賞受賞作品展」

- 受賞発表日:2026年2月25日
- 会期:2026年3月17日~3月30日
- 会場:ニコンサロン(東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階)
- 開館時間:10時30分~18時30分
- 休館日:日曜日
- 最終日:15時まで
東京工芸大学は、1923年創立の写真教育を源流に持つ、芸術と技術の学びで知られる大学です。
ニコンサロンは、写真文化の普及と向上を目的に運営される写真展示施設で、毎年多くの写真展を開催しています。
伊奈信男賞は、ニコンサロンで開かれた写真展から優れた作品を選ぶ年度賞で、今回は2025年に開催された写真家22名の作品の中から小林教授が選ばれました。
受賞につながった作品の視点
- 対象都市:上海・重慶・バンコク・ホーチミン
- 前回会期:2025年4月22日~5月2日
- 選出人数:22名の写真家から選出
受賞作は、都市から土着的な風景や文化が急速に消えていく変化に焦点を当てたシリーズです。
広告看板の光や高架を走る車両が重なり、匿名的で抽象的な都市像が立ち上がります。
街のにぎわいをそのまま写すだけではなく、消費空間へ変わるアジアの現在地まで伝わる展示です。
再開催される受賞作品展の見どころ

- 会期:2026年3月17日~3月30日
- 休館日:日曜日
- 最終日:15時まで
- 審査員:6名
再開催は、年度賞に選ばれた作品をあらためて鑑賞できる機会です。
審査では「大転換の時代に向けられた新鮮な眼差しと地に足のついた表現」が評価されました。
写真そのものの強さに加え、社会や都市の変化をどう見つめるかまで感じ取れる展示です。
小林紀晴教授が積み重ねてきた歩み
- 1988年:東京工芸大学短期大学部写真技術科を卒業
- 1991年:独立
- 1997年:日本写真協会新人賞を受賞
- 2013年:第22回林忠彦賞を受賞
小林紀晴教授は、新聞社のフォトグラファーを経て独立し、長くアジアを旅しながら作品を発表してきた写真家です。
代表作には写真集『DAYS ASIA』や『遠くから来た舟』があり、写真と文章の両面で活動を広げてきました。
人物や土地の気配をすくい上げてきた歩みが、今回の都市を見つめる新しい表現にもつながっています。
4都市を通して見ると、街の変化が一枚ごとの写真ではなく大きな流れとして伝わります。
写真展を歩きながら、アジアの今と30年の時間差を同時に感じられる体験です。
受賞作からは、記録写真の先にある都市の記憶の残し方も見えてきます。
東京工芸大学 第50回伊奈信男賞受賞作品展の紹介でした。
よくある質問
Q. 受賞作品展はいつ開催されますか。
A. 2026年3月17日から3月30日まで開催されます。
Q. 会場はどこですか。
A. 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階のニコンサロンです。
Q. 開館時間を教えてください。
A. 10時30分から18時30分までです。最終日(3月30日)のみ15時までとなっています。