輸送費などの費用を支援!文化財活用センター「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」

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独立行政法人国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が、令和9(2027)年度「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」の実施対象館募集を、令和8(2026)年4月1日(水)より開始します。

国立文化財機構が所蔵する各地域ゆかりの文化財を全国の美術館・博物館へ貸し出すとともに、作品輸送費等の費用を〈ぶんかつ〉が負担する支援事業。

地域における文化財公開の機会拡充を目指します。

 

令和9(2027)年度「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」

 

募集チラシ

 

募集開始日:令和8(2026)年4月1日(水)

対象となる展覧会:令和9(2027)年4月下旬から令和10(2028)年3月末までに開催される展覧会

申請区分:大規模貸与(21~50件)、小規模貸与(20件以内)

選定数:あわせて7か所程度を予定

 

本事業は、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館、東京文化財研究所、奈良文化財研究所といった国立文化財機構の施設が、全国の美術館・博物館に対し所蔵品を貸与するもの。

これまで立地条件等により国立文化財機構の所蔵品に親しむ機会が限られていた地域に対し、文化財を広く公開することを目的としています。

大きな特徴は、展覧会開催にかかる費用の支援です。

貸与品の梱包・開梱・展示・撤収費用、往復の輸送費、保険料、貸与先職員の出張旅費(一部)、広報費などが〈ぶんかつ〉によって支出されます。

公私立を問わず、文化庁長官の承認を受けた公開承認施設、または博物館法で定められた登録博物館・指定施設であれば応募が可能です。

 

貸与可能作品と申請方法

 

申請にあたっては、国立文化財機構所蔵品統合検索システム「ColBase」等を活用して自由にリストを作成する方法に加え、あらかじめ用意された「貸与可能作品リスト」を活用する方法があります。

特定のテーマに沿った名品がパッケージ化されており、これらを活用することでスムーズな企画立案が可能です。

 

a.【日本考古】

 

【日本考古】貸与可能作品例

 

東京国立博物館が所蔵する、各時代や地域を代表する日本考古資料の優品90件。

縄文時代の深鉢形土器や古墳時代の埴輪、奈良時代の鬼瓦など、教科書で見たような貴重な資料が含まれます。

 

b.【黒田】

 

【黒田】貸与可能作品例

 

近代洋画の巨匠、黒田清輝を中心とした作品群。

重要文化財である『舞妓』や『湖畔』といった名作も貸与対象に含まれており、地域にいながらにして日本の美術史を彩る作品を鑑賞できる機会を創出します。

 

c.【アイヌ民族】

 

【アイヌ民族】貸与可能作品例

 

東京国立博物館所蔵のアイヌ民族資料24件。

樹皮衣(アットゥシ)や首飾(シトキ)、盆など、アイヌの人々の暮らしや祈りが込められた道具を通じて、独自の文化に触れることができます。

 

これまでの実績と今後の展望

 

平成29(2017)年度からこれまでに貸与促進事業に採択された、28都府県の50施設

 

平成29(2017)年度からこれまでに、全国28都府県の50施設で本事業による展覧会が開催されました。

令和7(2025)年度においても、松江歴史館や神戸市立博物館など計8件の展覧会が対象となっています。

直近では、2026年2月14日より愛媛県歴史文化博物館にて「伊予の経塚名品展 -堂ヶ谷経塚と松渓経塚-」が開催予定。

本事業を通して、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信、地域文化の創生、そして次世代への文化財継承と観光振興への寄与が期待されます。

 

地域のミュージアムを活性化させる貴重な機会。

文化財活用センター「令和9年度 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」の紹介でした。

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