L'Arc-en-CielのTETSUYAが、2025年11月22日(土)と11月28日(金)の2日間にわたり、Billboard Live TOKYOにて『TETSUYA Billboard LIVE TOKYO』を開催しました。
2022年から4年連続での開催となり、冬の風物詩として定着しつつある本公演。今回は自身初となるアコースティック編成でのライヴが行われました。11月22日の2ndステージの模様をお伝えします。
TETSUYA Billboard LIVE TOKYO

開催日:2025年11月22日(土)、11月28日(金)
会場:Billboard Live TOKYO
食事やカクテルを楽しむ優雅な時間が流れる会場に、TETSUYAが登場。
オープニングを飾ったのは、ピュアなミディアムチューン「ARIGATO」。パーカッションのカホンの音色が響き、最初の一曲目からアコースティックライヴというスタイルを聴覚と視覚で強く印象づけました。
繊細なピアノの旋律、艶やかなギターの音色、そしてTETSUYAの正確なピッチで伸びやかな歌声が会場を包み込みます。
アコースティック編成ならではのアレンジ
「魔法の言葉」では、楽曲の軽快さをボサノヴァ調のアレンジに乗せ、ジャジーでクリスマスソングのような華やかさを演出。
続く「Fantastic Wonders」では、綺麗な中低音から高音へと滑らかに移行する歌声を披露し、ブレのない直線のようなロングトーンで観客を魅了しました。
「READY FOR WARP」はミディアムチューンへのリアレンジかと思わせつつ、サビに向かってビート感が増す構成。身体を使った地声でのアプローチにより、TETSUYAのロックに対する解釈が垣間見える一幕となりました。
観客との温かなコミュニケーション
MCでは「みんな、素敵じゃないですか、オシャレして」と客席に語りかけ、リラックスした雰囲気でトークを展開。
グルテンフリー生活の話題や、自身の幼少期のエピソードなどをユーモアを交えて話し、会場は大きな笑いと拍手に包まれました。
「音楽だけやっていいって幸せですよ。夢のようじゃないですか。音楽でみんなと一緒の景色を見られるのが嬉しい」と、音楽とファンへの感謝を伝える場面もありました。
ヴォーカリストとしての表現力
「愛されんだぁ I Surrender」では、カラフルなライティングの中で多彩なヴォーカルテクニックを披露。
「Time goes on ~泡のように~」では、言葉を丁寧にストレートに響かせ、後半のサビでは高音へ上がるほど豊かになる倍音成分で楽曲に奥行きをもたらしました。
本編ラストの「誰がために鐘は鳴る」では、エフェクトを効果的に使い分ける繊細なアレンジで観客を惹きつけました。
感動のフィナーレと今後の展望
アンコールでは2階席から登場するサプライズもあり、観客一人ひとりと距離を縮めるような温かい空気が会場を満たしました。
ラストソング「流れ星」のイントロとともにステージバックのカーテンが開き、六本木の街のイルミネーションが登場。
夜空に舞い上がるような歌声で感謝を伝え、初のアコースティックライヴは幕を閉じました。
TETSUYAは今後、Like-an-Angelのツアー『Like-an-Angel TOUR 2025-2026 “Crash to Rise”』を12月21日から開催予定。
これからも新しい景色を見せ続けるTETSUYAの活動に注目です。
TETSUYA「Billboard Live 2025」ライヴレポートでした。