建物評価研究機構が、中古戸建住宅の査定を行う「THK住宅査定システム」に新たな機能「AI外観デザイン評価」を2025年8月1日より追加。
これまで人間の感覚や主観に依存していた「建物の外観デザイン」や「見た目の美しさ」を、AIが自動的かつ客観的に数値化する仕組みが登場。
建物評価研究機構「AI外観デザイン評価」

提供開始日:2025年8月1日
対象システム:THK住宅査定システム
機能概要:AIによる外観デザインの数値化・査定への加点
AIを活用し、従来は評価対象として扱いにくかった「デザイン性」をデータ化する先進的な取り組み。
「THK住宅査定システム」による基本査定に対し、「AI外観デザイン評価」での点数を最大5%まで加点する形で評価額に反映させます。
デザイン性が高いとAIが判断した建物であれば、住宅査定においてプラスの評価を得ることが可能。
スマホ撮影による完全自動評価

評価プロセスはシンプルで、スマホのカメラ機能を使って査定したい建物の外観写真を撮影し、システムにアップロードするのみ。
AIが画像の「形状・色彩・質感」といったデザイン項目を自動で判定します。
結果はこれら3項目に全体評価を加えた4項目で示され、合計100点満点の総合スコアとして即時に算出されます。
THK住宅査定システムについて
「THK住宅査定システム」は、中古住宅の価格査定において残存耐用年数に偏重しがちな慣行を脱し、個々の住宅の現況価値に即した適正価格を算出するために開発されたシステム。
基礎、躯体、内装などの項目ごとに基準価格を算出し、性能に応じた点数をつけることで市場性と性能のバランスを反映します。
本システムは、専門職である「住宅査定士」によって運用されます。
中古住宅の適正な査定によりスムーズな流通を促進し、社会課題である空き家問題の解決を後押しする機能として期待が集まります。
建物評価研究機構「AI外観デザイン評価」の紹介でした。