文化財活用センター〈ぶんかつ〉が、新たな文化財複製の貸出コンテンツ「ふしぎなヘビ」の提供を開始しました。
東京国立博物館が所蔵する「自在蛇置物」の複製品が電動で動く展示台を含む、文理融合型の展示キットです。
文化財活用センター「ふしぎなヘビ」展示キット

キット使用料:1週間まで 120,000円 / 1か月まで 220,000円 ほか
※教育機関など公共性が高い利用については減免・免除対象あり
輸送・保険料:利用者負担
申込方法:文化財活用センターウェブサイトより
「ふしぎなヘビ」は、国立科学博物館との共同研究プロジェクトとして制作された、出張可能な展示キットです。
東京国立博物館〈東博〉が所蔵する工芸品「自在蛇置物」(宗義作、昭和時代・20世紀)のレプリカを活用し、その精巧な動きのメカニズムを解き明かします。
科学(生物としてのヘビ)と美術(工芸品としてのヘビ)、両方の視点から観察し、知的好奇心を刺激する内容となっています。
電動で動き出す「自在蛇置物」
本キットの目玉となるのが、電動の「動態展示台」です。
展示台上の自在蛇レプリカが1分おきに動き出し、生きているヘビのような滑らかな挙動を再現します。
「自在置物はどこまで本物の動きを再現できているのか?」という問いに対し、視覚的にアプローチできるユニークな展示です。

骨格標本やハンズオンで深まる学び
動く展示だけでなく、比較観察を促す豊富なツールがセットになっています。
シマヘビの骨格標本や模型、自在の仕組みを拡大したモデルなどが含まれており、生物学的な構造と工芸的な構造の違いや共通点をじっくりと観察できます。
実際に手に取って体験できるハンズオン展示や、分かりやすい解説パネル、動画教材も完備されており、博物館や学校での教育普及活動に最適です。

博物館・美術館等の施設や、小・中・高校等の教育機関が教育活動の一環として利用する場合、利用料の減免や免除の相談も可能です。
文化財活用センター「ふしぎなヘビ」展示キットの紹介でした。