豆蔵と三井化学、中食工場の盛り付け工程の自動化を実現する新型ロボット「美膳(R)(びぜん)」を共同開発しました。
慢性的な人手不足に悩むお弁当やお惣菜の製造現場に、救世主が登場です。人の手作業と同等のスピードと丁寧さを兼ね備え、既存の工場ラインにも導入しやすい画期的なロボットを紹介します。
豆蔵/三井化学・美膳(R)

発表日:2025年11月21日
展示会:2025国際ロボット展(iREX2025)
会期:2025年12月3日(水)~6日(土)
会場:東京ビッグサイト 西館 W2-35(豆蔵ブース)
豆蔵が持つ高度なAI・ソフトウェア技術と、三井化学が誇る高機能樹脂素材のノウハウが融合し、中食工場の「盛り付け工程」を自動化する新型ロボットが誕生しました。
これまで自動化が難しいとされてきた、不定形な食材や複雑な盛り付け作業において、驚異的なパフォーマンスを発揮します。
[業界最速の生産性]
最大の特徴は、その圧倒的なスピードです。「美膳(R)」は、1時間あたり2,000食という盛り付け能力を実現しました。
従来型の盛り付けロボットの生産性が1,200食/時程度であったのに対し、この数値は熟練した作業スタッフと同等のレベルです。これにより、生産ラインの速度を落とすことなく、人とロボットがスムーズに協働することが可能になります。
実際の工場環境下で集中的な実証試験を重ねており、実用レベルの性能と、機械・食品両面での安全性が確認されています。
[AIと素材技術の融合]
この高い性能を支えているのが、両社の技術的な強みの掛け合わせです。豆蔵のAI制御技術により、食材の位置や形状を瞬時に認識し、最適な動きで把持します。
一方、三井化学はロボットハンド(手先部分)の開発を担当。高機能樹脂素材を活用することで、食材を傷つけずに優しく、かつ素早く掴むことを可能にしました。
季節や流行に合わせてメニューが頻繁に変わる中食業界において、多品種生産に柔軟に対応できる汎用性の高さも大きな魅力です。
2025年12月に開催される「2025国際ロボット展」では、実際のデモンストレーションも予定されており、食品製造の未来を変える技術として注目が集まります。
業界最速の盛り付け!豆蔵/三井化学・美膳(R)の紹介でした。