洋上で温かい「にゅうめん」を提供!うずしおクルーズ防災訓練実施レポート

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兵庫県・淡路島から出航し、世界最大級の渦潮を間近で体験できる「うずしおクルーズ」。

同船を運営するジョイポート淡路島株式会社が、観光遊覧中の災害発生を想定した独自の防災訓練を実施しました。

 

2025年11月16日(日)に行われた訓練では、洋上待機が必要になった際に乗客へ「にゅうめん」を振る舞う手順が確認されました。

 

うずしおクルーズ防災訓練実施レポート

 

船内でにゅうめんを調理・提供する様子

 

実施日:2025年11月16日(日)

実施場所:うずしおクルーズ船内(咸臨丸)

 

「うずしおクルーズ」が発着する道の駅福良は、南海トラフ地震発生時に津波被害が想定される地域に位置しています。

そのため、万が一運航中に発災し津波警報等が発令された場合、船は安全確保のために港へ戻らず「洋上待機」することとなります。

 

今回の訓練は、そうした緊急時において、乗客へ円滑に食事を提供できるかを確認するために行われました。

 

非常食として「淡路島手延素麺」を活用

 

温かいにゅうめんを受け取る乗客役の参加者

 

非常食として選ばれたのは、南あわじ市の特産品である「淡路島手延素麺」です。

素麺は長期保存が可能な乾麺であるため備蓄に適しており、調理時間が短く済む点も非常時に有利に働きます。

訓練当日は、地元の淡路島手延素麺組合の協力のもと、約30名の乗客に対して温かい「にゅうめん」が調理・提供されました。

 

船内で食事をとる様子

 

伝統ある手延べ製法で作られた素麺は喉越しが良く、地元住民や観光客に愛されている逸品です。

不安な状況下において、温かく美味しい地元の味が提供されることは、身体的な栄養補給だけでなく、乗客の心のケアにも繋がることが期待されます。

 

非常食提供訓練の全体風景

 

今回の訓練を通じて、船内での調理手順や提供動線が確認され、円滑な提供が可能であることが実証されました。

同社では今後、実際に素麺を非常食として船内に備蓄することを検討しています。

 

絶景を楽しむクルーズの裏側には、こうした万全の備えがあります。

安心して淡路島の海と食の魅力を満喫しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

うずしおクルーズ防災訓練実施レポートの紹介でした。

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