特定非営利活動法人地域ひといき(大阪府高槻市)が、大阪・関西万博のとある国のパビリオンで使用されていた総額2,000万円相当以上の備品を、日本国内の公益活動団体や個人に無償譲渡する公募を実施しています。
「捨てるぐらいなら日本の人たちの役に立てて欲しい」というパビリオン側の想いを繋ぐため、2025年11月23日(日)まで一般公募を行っています。
地域ひといき「2000万円寄贈プログラム」

公募期限:2025年11月23日(日)
公開抽選日:2025年12月6日(土) 10:00~16:00
抽選会場:トリシマホール(大阪府高槻市)
このプロジェクトは、大阪・関西万博に出展していた「とある国」のパビリオンから、2,000万円相当以上の備品が無償で譲渡されるものです。
万博終了後の廃棄問題(いわゆる「万博のレガシー」問題)に対し、パビリオン側からの「お世話になった日本の人たちに役立てて欲しい」という強い要望を受け、地域ひといきが架け橋となって実現しました。
現在、日本全国の公益活動団体や公益活動家を対象に、これらの備品を有効活用してくれる先を募集しています。
7月の「1本の電話」から始まった物語

このプロジェクトの発端は、万博開催中の2025年7月9日、同法人にかかってきた1本の国際電話でした。
「大阪万博が終わった後に備品を寄贈できる団体を探している」。当初は万博便乗の詐欺も疑われましたが、電話の主の「捨てるくらいなら、日本の人たちに有効利用して欲しい」という熱意と、公益活動団体のリストを見て連絡してきたという誠実さに触れ、同法人が受け入れを決断しました。
すでに全国から1,500件以上(11月18日時点)の応募が集まっており、医療研究者、被虐待児支援者、知育玩具制作者など、様々な分野で「誰かのために」活動する人々からの熱い想いが寄せられています。
12月6日、公開抽選と記念講演会を開催
寄贈先を決定する公開抽選会は、2025年12月6日(土)に高槻市のトリシマホールで開催される「地域ひといき20周年記念講演会」の中で実施されます。
当日は、パビリオンで使用された受付台が舞台に設置されるほか、小さな物品はその場で持ち帰りが可能な抽選も行われる予定です。
万博の「モノ」だけでなく「想い」を循環させる、地域ひといき「2000万円寄贈プログラム」の紹介でした。