「日常」からビジネスを創る!三豊市×新経連「アントレプレナーシップ教育実証事業」

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香川県三豊市と一般社団法人新経済連盟(以下、新経連)は、2025年9月より市内の中学校において、アントレプレナーシップ(起業家精神)を育む実証事業を開始しました。

企業版ふるさと納税を活用した四国初のプロジェクトであり、中学生が自らビジネスの種を見つけ、新商品を開発する実践的なプログラムが展開されています。

 

三豊市×新経連「アントレプレナーシップ教育実証事業」

 

三豊市の中学校で行われているアントレプレナーシップ教育の授業風景

 

実施期間:2025年9月~2026年1月

実施校:三豊市立詫間中学校(全校生徒)、三豊市立高瀬中学校(2年生)

寄附企業:トランスコスモス株式会社、株式会社ウィザス、テクマトリックス株式会社

三豊市教育委員会と新経連次世代教育ワーキンググループが主体となり、株式会社教育と探求社の探究学習プログラム「SMALL START」を導入した画期的な取り組みです。

本事業の最大の特徴は、企業版ふるさと納税を活用した官民連携スキームであること。新経連加盟企業3社からの合計750万円の寄附を財源に、教材提供や教員研修、授業支援が行われています。

また、単なる実施にとどまらず、導入前後で「コンピテンシー調査」を行い、生徒の非認知能力や主体性の変化を定量的に測定・検証するという、全国的にも先進的な実証事業となっています。

 

日常からビジネスを生み出す「SMALL START」

 

授業で使用されているのは、教育と探求社が開発した起業家育成プログラム「SMALL START」です。

このプログラムでは、生徒たちが「日常生活の中にある違和感や気付き」を起点にビジネスの種を発見し、チームで協力しながら実現可能な新商品を開発していきます。

インタビューや競合調査、マーケティング、そして独自のピッチ(プレゼンテーション)まで、起業に必要なプロセスを模擬体験。正解のない問いに対して試行錯誤する中で、自ら考え行動する力や、失敗を恐れずに挑戦するマインドを育みます。

 

「自分で生きる力」を育む市政の柱

 

三豊市は「教育」を市政運営の重要な3本柱の一つに掲げており、今回のプロジェクトもその一環です。

山下昭史市長は、「自分で決め、自分で考え、自分の力で生きる力を身に着けるための探究的な学び」の重要性を強調しており、本事業を通じて得られたデータや成果は、今後の政策提言にも活用される予定です。

地方自治体、経済団体、そして教育企業が連携し、次世代のイノベーターを育成するこの「三豊モデル」。今後は全国の自治体や教育機関への展開も目指しており、日本の公教育における新たなスタンダードとなることが期待されます。

 

教室から社会を変えるアイデアが生まれるかもしれません。

三豊市で始まった「アントレプレナーシップ教育実証事業」の紹介でした!

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