学校法人平野学園は、令和7年度チャレンジング・プロジェクト推進事業として「幼稚園経営イノベーション推進プロジェクト(通称:K-Innovationプロジェクト)」をスタートしました。
これは、幼稚園経営の持続可能性と経営品質の向上を目指す、全国でも例を見ない幼児教育と経営学を融合させた挑戦的な取り組みです。
学校法人平野学園「幼稚園経営イノベーション推進プロジェクト」

近年、幼稚園では教育内容の充実に加え、園の持続可能性を支える経営力の強化が喫緊の課題となっています。
少子化の中での園児募集の課題や、経営知識を体系的に学ぶ機会の不足、経営資源の活用ノウハウ不足といった問題が指摘されています。
こうした背景から、「教育の質を支えるのは健全な経営」という発想のもと、本プロジェクトが立ち上がりました。
従来のコンサルティング業とは異なり、園の存在意義(パーパス)から問い直し、戦略、人事、組織、財務等を総合的に学び、園の関係者が自らの力として身に付けることを目指します。
K-Innovationプロジェクトの特徴

本プロジェクトでは、MBA取得に必要な経営学科目を幼稚園経営に応用し、3年間をかけて体系的に学びます。
1年目は財務・人的資本・業務改善など経営の基本知識を体系化し、外部講師による講座やオンライン学習環境の開発を実施。
2年目には応用的な講義と共に、各園での改善計画の立案・実施、他園との協働学習を促進します。
3年目にはプロジェクトの知見を教材や事例集として整理し、優良園のモデル化や認定制度(仮称「園MBA認定」)の設計も行われます。
期待される効果

本プロジェクトにより、経営層の判断力が論理的、実践的に進化することが期待されます。
属人的な経営から組織的、持続可能な体制へ移行することで、園児や保護者にとって安定、安心な教育環境の実現を目指します☆
また、成果を上げた園が「先行モデル」として注目され、県内外からの視察や希望者が増加することも見込まれます。
連携体制
プロジェクトは、キートスガーデン幼稚園が主体となって運営されます。
また、平野学園が新規開学を目指している「環境経営大学院大学(設置認可申請中)」の講師陣と協働し、幼稚園経営に特化した実務教育を構築します。
プロジェクトへのコメント・参加者の声
キートスガーデン幼稚園園長(岐阜県私立幼稚園連合会副会長)の平野 宏司氏は、「幼児教育の未来を、経営の力で拓く。岐阜から全国へ、園長が経営を学び、園の価値と地域の未来を創る“K-Innovationプロジェクト”を始動します」とコメントしています。
実際に参加している園長先生からは、「幼稚園経営をしている中では出会うことがなかったジャンルの話を、オンライン形式で簡単に聞くことができて大変刺激になっています」「『ビジネス・経営』といった視点が自身に大きくかけていると自覚しています。そのため、このセミナーに参加させていただくことは自身の欠点を補う時間でもあると考えており、大変有意義な時間となっています」といった声が寄せられています。
幼児教育の現場に「経営学」を取り入れる、新しい試み!
持続可能な園経営と教育の質向上を目指す、3年間のプロジェクトです。
学校法人平野学園の「幼稚園経営イノベーション推進プロジェクト」の紹介でした。