伝統工芸と食が融合!漆陶舗あらき 再オープン

投稿日:2025年11月1日 更新日:

嘉永年間創業の老舗「漆陶舗あらき」が、令和6年能登半島地震による被災を乗り越え、2025年11月1日(土)に七尾市・一本杉通りにて新たなスタートを切ります。

再建された店舗に加え、隣接する旧洋品店跡には若手料理人が手がける新店舗「鶏とまつば」「うみまち商店」も同時オープン。

伝統工芸と食が融合する、地域再生の新たな拠点です。

 

漆陶舗あらき 再オープン

 

新店舗外観 1Fあらき 2F鶏とまつば

 

令和6年元日の能登半島地震により、店舗と日常が大きな被害を受けた「漆陶舗あらき」。

震災後、少しずつ静まりゆく一本杉通りの現状を目の当たりにし、「このままでは、通りが静かに消えてしまう」との想いから、八代目は既存店の再建に加え、隣の洋品店跡を取得し地域再生の拠点とする決断をしました。

この決意に、若い二人の料理人が賛同し、漆器店の2階と隣接地に新たな飲食店を開業。老舗の伝統と若い感性が融合し、一本杉通りに新たな活気を吹き込みます。

 

漆陶舗あらき(1階)

 

割れた器からから復興を遂げる輪島塗

 

オープン日:2025年11月1日(土)

所在地:石川県七尾市一本杉町4

再建された「漆陶舗あらき」は、石川県を代表する輪島塗・山中漆器・九谷焼などの伝統工芸を紹介するだけでなく、“触れられる伝統”を目指します。

作り手の想いや工程に触れられる展示、若手作家とのコラボレーションや公開制作、ワークショップなどを通じて、単なる販売の場ではなく、人と人が出会い、伝統が“思い出”として心に残るような「顔の見える空間」を創出していきます。

旅人にとっては特別な思い出となり、地域にとっては目的として集まる場所になることを目指しています。

 

鶏とまつば(2階)

 

輪島塗と鶏とまつば

 

オープン日:2025年11月1日(土)予定

場所:漆陶舗あらき 2階

漆陶舗あらきの2階には、焼き鳥店「鶏とまつば」がオープン。

前店から受け継いだ全国の銘柄鶏へのこだわりに加え、能登の素材も積極的に取り入れ、焼き鳥という枠を超えた新しい食の表現を模索します。

石川県の酒蔵を応援したいという想いから、地酒の品揃えも充実させていく予定です。

昼はランチ営業、夜は本格的な焼き鳥店として、七尾の日常に寄り添うお店です。

 

うみまち商店(ひのともり運営)

 

九谷焼とうみまち商店

 

オープン日:2025年11月1日(土)予定

場所:旧洋品店跡地(漆陶舗あらき隣)

隣接する旧洋品店跡地には、「ひのともり」が手がけるレストラン「うみまち商店」がオープンします。

かつて港町にあった“なんでも屋さん”のように、地元の方も観光客もふらりと立ち寄れる、どこか懐かしくあたたかな場所を目指しています。

昼は食堂、夜はお酒と美味しいごはんを提供し、七尾・一本杉でしか味わえない食、時間、思い出を届けます。

 

食と工芸の融合体験

 

輪島塗と鶏とまつば

 

「鶏とまつば」と「うみまち商店」では、「漆陶舗あらき」が取り扱う輪島塗や九谷焼などの器を実際に使った料理の提供も予定されています!

料理を通じて“土地の食”と“土地の器”の融合を体験できる、まさに「食と工芸」「食と器」の相乗効果を五感で味わえる場です☆

地域の風土と技がひとつになる瞬間を、訪れる人に体感してもらいたいという想いが込められています。

震災からの復興を目指すだけでなく、若者の挑戦を後押しし、地域に「元気を集める場所」をつくること。

八代目の最後の挑戦であり、次世代へ希望を託すこの再出発は、一本杉通りが再び“目的地”となる未来への大きな一歩です。

石川県七尾市・一本杉通りで新たなスタートを切る「漆陶舗あらき」、「鶏とまつば」、「うみまち商店」の紹介でした。

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