オープンソースソフトウェア(OSS)に特化したIT企業である株式会社デージーネットが、さいたま市役所にOSSのローコード開発ツール『プリザンター』を利用した備品管理システムを導入しました。
OSSを利用することで、ライセンスコストを抑えつつ、職員が柔軟にデータを操作できるシステムの導入を実現した事例を紹介します。
デージーネット OSSローコード開発ツール『プリザンター』導入事例
導入先:さいたま市役所
導入システム:OSSローコード開発ツール『プリザンター』を利用した備品管理システム
構築企業:株式会社デージーネット
さいたま市役所では、庁内で管轄する全ての備品をシステムで台帳管理していましたが、システムの利用に多額の費用がかかることや、不要な機能の存在、保守サポートの終了が迫っていることが課題でした。
そこで、より費用を抑え、かつユーザー自身でデータを柔軟に操作できるシステムとして、OSSのローコード開発ツール『プリザンター』が採用されました。
導入の効果
さいたま市役所の担当者からは、従前のシステムに近いユーザーインターフェースにより、大きな混乱なく迅速に全庁で利用できているとの声が寄せられています。
約39万件もの大量のデータがストレスなく動作し、データベースも汎用的なSQLであるため、ユーザー自身がデータを自由かつ容易に取り扱える点が最大の魅力と感じられているそうです。
独自の業務アプリケーションを簡単に開発できる
『プリザンター』は、プログラミングの知識がなくても、Webブラウザ上の操作だけで簡単に業務アプリケーションを開発できるローコード開発ツールです。
顧客管理や案件管理など、豊富なテンプレートが揃っており、自社のニーズに合ったアプリケーションを作成できます。
ライセンス無料でコストを削減
『プリザンター』はオープンソースソフトウェア(OSS)であるため、利用者数の制限なく無料で利用できます。
これにより、ライセンス費用やリプレースにかかるコストを削減でき、システム全体にかかる費用を大幅に抑えることが可能です。
オンプレミス環境でセキュアに利用
自治体や官公庁では、セキュリティ方針から外部のクラウドサービスを利用できない場合があります。
『プリザンター』は、オンプレミス環境にも対応しているため、庁内のサーバ上にシステムを構築可能。
機密性の高いデータを扱う場合でも、安心して利用することができます。
デージーネットの構築・サポート
デージーネットでは、『プリザンター』を使ったシステム構築サービスを提供しています。
また、「OpenSmartAssistance」という導入後サポートも用意されており、Q&A対応やセキュリティ情報の提供、障害時の対応など、継続的なシステム管理のサポートを受けることができます。
OSSの活用により、コストを抑えながらも現場のニーズに合った柔軟なシステムを構築した今回の事例。
多くの企業や自治体が抱えるシステム課題を解決するヒントとなりそうです。
株式会社デージーネットのOSSローコード開発ツール『プリザンター』導入事例の紹介でした。