MS&ADインターリスク総研が、2025年8月に全国の消費者1,000人を対象に実施した「自転車運転に関するアンケート調査」の結果を発表。
多くの人が自身の運転に自信を持っている一方で、交通ルール違反の経験や、新たな制度への認知不足といった実態が明らかになりました。
MS&ADインターリスク総研「自転車運転に関するアンケート調査」
調査期間:2025年8月18日~21日
調査方法:インターネット調査
回答者数:1,000人(男性500人、女性500人)
本調査では、自転車ユーザーの意識と運転実態について、興味深い結果が明らかになりました。
多くの運転者が自己評価は高いものの、実際にはルール違反を経験しているというギャップや、2026年4月から導入される新制度の認知度に課題があることなどが浮き彫りになっています。
83.1%が「自分は安全運転」と認識
「周囲と比べて自分は交通ルールを守っており自転車の安全運転ができているか」という設問に対し、「強くそう思う」と「そう思う」の回答を合計すると83.1%にのぼりました。
多くの自転車ユーザーが、自身の運転に自信を持っていることがうかがえます。
歩道通行や「ながらスマホ」運転の実態
一方で、自己評価とは裏腹に、交通ルール違反の経験がある人も少なくないようです。
歩道通行
過去6か月間に「車道と歩道の区別のある道路で、歩道を通行した」ことがある人は69.2%でした。
そのうち、73.7%が「問題はある」と認識しながらも通行している実態が明らかになりました。
ながらスマホ運転
過去6か月間に「ながらスマホ」運転をしたことがある人は15.1%でした。
そのうち84.1%が「問題はある」と認識しており、危険性の認識は高いものの、経験者は後を絶たないようです。
性別・年齢別では、40代男性が最も多いという結果でした。
青切符制度の認知度は約65%
2026年4月より、16歳以上の自転車運転者による交通違反に交通反則通告制度(青切符)が導入されることについて、「知らない」と「よく知らない」の回答の合計は35.1%でした。
制度開始に向けた、さらなる周知の必要性がうかがえます。
自転車損害賠償保険の加入状況
自転車損害賠償保険の加入認識については、58.1%が「加入している」と回答。
一方で、「加入していない」が26.1%、「わからない」が15.8%と、加入義務化が進む中でも未加入や未認識の層が一定数いることがわかりました。
今回の調査結果から、自転車利用者の安全意識と実際の行動との間にギャップがあることが浮き彫りになりました。
新制度の導入や保険加入の重要性など、安全な自転車利用のために一人ひとりが改めて自身の運転を見直すきっかけになりそうです。
MS&ADインターリスク総研による「自転車運転に関するアンケート調査」の結果紹介でした!