貴重な作品の数々が集結!特別展「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」

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滋賀県立陶芸の森 陶芸館にて、2025年10月11日(土)から12月14日(日)まで、特別展「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」が開催されます。

九谷焼の様式の一つで、赤と金の細密描写を特徴とする「九谷赤絵」を大成させた宮本屋窯と、その主画工・飯田屋八郎右衛門に焦点を当てた展覧会です。

現存数が極めて少なく、これまで全国的に一堂に展示紹介される機会がなかった貴重な作品の数々が集まります。

 

特別展「九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界」

 

トップ画像(※背景作品:宮本屋窯≪捻花瓔珞文南山玄霧図独楽形鉢≫江戸時代後期(19世紀) 個人蔵)

 

宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤色で文様を細かく描き込んだ「赤絵細描」と、金彩や他の色も用いた表現が特徴です。

特に主画工・飯田屋八郎右衛門は細密描写に優れた手腕を発揮しました。

本展では、高い技術力に支えられた九谷赤絵の珠玉の作品の数々を通して、その絢爛豪華な世界を堪能できます。

 

開催概要

 

会期:2025年10月11日(土)~12月14日(日)

※月曜日休館(ただし祝日は開館し翌日休館)

会場:滋賀県立陶芸の森 陶芸館

観覧料:一般 900円、大学生 720円、高校生以下無料

 

展覧会構成と主な展示作品

 

展覧会は5つの章で構成され、宮本屋窯の成立からデザイン、後世への影響までをたどります。

 

第一章 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門

 

(1)宮本屋窯≪捻花瓔珞文南山玄霧図独楽形鉢≫江戸時代後期(19世紀) 個人蔵

 

第二章 宮本屋窯の成立

 

(3)吉田屋から宮本屋≪波に鶴図小紋四方徳利≫ 個人蔵

 

第三章 宮本屋窯の諸相

 

(5)宮本屋窯≪革図水注≫江戸時代後期(19世紀) 個人蔵

 

第四章 宮本屋窯のデザイン

 

(9)宮本屋窯≪王子喬図馬上杯≫江戸時代後期(19世紀) 個人蔵

 

第五章 宮本屋窯の影響

 

(11)湖東焼 幸斎絵付け≪花卉図三段重≫嘉永5(1852)年頃 個人蔵

 

関連行事

 

会期中には、様々な関連イベントも開催されます。

九谷焼伝統工芸士の福島武山氏を講師に迎えた体験講座「赤絵で吉祥豆皿に絵付けをしよう」(事前申込・抽選制・有料)や、同氏による絵付け実演見学(先着順・無料)が2025年11月22日(土)に開催されます。

また、学芸員によるギャラリートークも複数日程で予定されています。

 

これまでまとめて見ることが難しかった宮本屋窯の「九谷赤絵」の粋を集めた、またとない貴重な機会。

超絶技巧と絢爛豪華な美の世界を間近で堪能できます。

 

滋賀県立陶芸の森で開催される特別展「九谷赤絵の極致」の紹介でした。

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