株式会社PRIMEが、全国の60歳以上の男女500名を対象に実施した「片付け不安」に関する意識調査の結果を公開しました。
調査の結果、9割近くが「処分したい不用品がある」と回答し、片付けに大きな負担を感じていることや、6割以上が自宅のゴミ屋敷化に不安を抱えている実態が明らかになりました。
PRIME「片付け不安」に関する意識調査
今回の調査では、高齢者を中心に片付けや不用品処分に対する負担感や恥ずかしさが広がっていることが判明。
「片付けられないのは恥ずかしい」という心理が支援を求めづらくさせ、ゴミ屋敷化への不安につながっている実態が浮き彫りになりました。
9割近くが「処分したい不用品がある」と回答
「処分したい不用品や粗大ゴミはありますか?」という質問に対し、87.4%が『ある』と回答。
ほとんどの家庭で不用品問題が存在していることがわかりました。
8割以上が「片付けは大変・億劫」と感じている
不用品があると答えた人のうち、94.5%が『片付けが大変・億劫』だと感じていると回答。
特に「大きな家具・家電の片付け」(36.2%)や「処分方法が難しい不用品の片付け」(30.9%)に負担を感じているようです。
課題は「性格」と「体力」
不用品を片付けられない課題として最も多かったのは、「物を捨てられない性格面の問題」(34.5%)。
次いで「体力面の問題」(17.0%)が続き、心理的・肉体的な側面が大きな壁となっていることが明らかになりました。
約3割が「片付けられないのは恥ずかしい」と回答
「片付けられないことを人に知られるのは恥ずかしいか?」という質問には、27.9%が恥ずかしさを感じていると回答しました。
一方で「むしろ人に相談して助けてほしい」という声もあり、外部への支援を受け入れる意識も見られました。
頼りたい先は「不用品回収業者」が最多
片付けられなくなったときに誰に頼りたいかという問いには、「不用品回収業者」(34.3%)が最も多く、次いで「子どもや家族」(31.9%)が挙がりました。
専門業者へのサービス認知やニーズが高まっていることがうかがえます。
調査まとめと不用品処分で失敗しないためのポイント
今回の調査から、高齢者の多くが費用・体力・方法の面で片付けに不安を抱えている実態が明らかになりました。
ゴミ屋敷化を防ぐには、早めの不用品処分が欠かせません。
無理に一人で抱え込まず、家族や専門業者に相談したり、自治体のルールを確認して計画的に進めたりすることが大切です。
片付けは単なる家事ではなく、高齢者の生活の質や尊厳に直結する課題です。
社会的な支援体制の整備が求められています。
株式会社PRIMEが実施した「片付け不安」に関する意識調査の紹介でした。