三菱重工業に原子力分野の国際規格「ISO 19443」を日本で初めて認証!LRQAリミテッド

投稿日:2025年10月1日 更新日:

LRQAリミテッドが、三菱重工業株式会社に対し、原子力分野における品質マネジメントの国際規格「ISO 19443:2018」の認証を授与しました。

これは日本企業として初の認証取得となり、2025年7月31日(木)には認証授与式が実施されました。

 

LRQAリミテッド 三菱重工業に原子力分野の国際規格「ISO 19443」を日本で初めて認証

 

2025年7月31日(木)に実施された認証授与式にて LRQAリミテッド 日本代表 堀川 康(左)、三菱重工業株式会社 原子力セグメント 副セグメント長 兼 神戸造船所長 柴戸 要(右)

 

ISO 19443は、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO 9001を基盤とし、原子力産業に特有の要求事項を追加した国際規格です。

この規格の導入は、原子力サプライチェーン全体における安全性、信頼性、品質の向上を目的としており、原子力施設の運転におけるリスク管理や継続的改善を支援するものです。

今回の認証取得は、三菱重工業の品質マネジメントシステムが原子力産業特有の要求事項に適合し、品質に関するベストプラクティスに基づいて運用されていることを第三者の立場から証明するものとなります。

 

LRQAリミテッド 日本代表 堀川 康氏 コメント

 

「三菱重工業様が日本で初めてISO 19443認証を取得されたことは、LRQAにとって大変光栄な成果です。

ISO 19443は、原子力分野に特化した品質マネジメントの国際規格であり、安全性、信頼性、そして継続的な改善への強いコミットメントを示しています。

三菱重工業様は、厳格な審査プロセスを通じて、高い技術力と品質へのこだわりを明確に示されました。

この認証取得は、日本の原子力サプライチェーン全体、さらには国際的にも重要な意義を持つものと考えています。

LRQAは今後も、三菱重工業様の信頼できるパートナーとして、品質向上と安全文化のさらなる発展に貢献してまいります。」

 

三菱重工業株式会社 原子力セグメント 副セグメント長 兼 神戸造船所長 柴戸 要氏 コメント

 

― 認証取得を決めた背景と今後の展望 ―

「これまでの原子力事業の経験を踏まえ、ISO 19443の要求事項に対して、適切な品質マネジメント活動ができると考え、既に取得しているISO 9001に加えて、ISO 19443の認証取得を決定いたしました。

当社は、ISO 9001をはじめとした各種要求事項に合致する品質マネジメントシステムを構築し、原子力メーカーとして、高品質な製品及びサービスを提供し、原子力施設の安全性向上ならびに安定運転に貢献してまいりました。

ISO 19443認証を取得することで、より信頼性の高い品質マネジメントシステムを構築し、原子力施設の安全・安定運転にさらなる貢献を果たしてまいりたいと考えております。」

 

― LRQAを認証機関として選んだ理由と審査の印象 ―

「当社は、原子力事業において、ISO 9001並びにISO 14001の認証をLRQAより受けております。

その長年の審査を通じて、様々な改善提言を頂くことで、我々の品質マネジメントシステムの継続的な改善に繋がっており、今回のISO 19443認証取得においても、LRQAを選びました。」

 

今回の日本初の認証取得は、日本の原子力産業全体の品質と安全性を国際的なレベルで高めるための重要な一歩となります。

今後の原子力サプライチェーンにおける信頼性向上への貢献が期待されます。

 

LRQAリミテッドによる、三菱重工業への「ISO 19443」認証授与の紹介でした。

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