自治体の災害廃棄物処理業務を支援!MS&ADインターリスク総研「災害廃棄物量推計サービス」

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MS&ADインターリスク総研は、地震発生直後に災害廃棄物量を迅速に推計し、自治体の災害廃棄物処理業務を支援する「災害廃棄物量推計サービス」の提供を開始しました。

 

MS&ADインターリスク総研「災害廃棄物量推計サービス」

 

災害廃棄物量推計パッケージ

 

MS&ADインターリスク総研は、地震発生直後に災害廃棄物量を迅速に推計し、自治体の災害廃棄物処理業務を支援する「災害廃棄物量推計サービス」の提供を開始。

このサービスは、同社独自のAI地震被害推定技術を活用し、地震発生直後に災害廃棄物量を精度良く推計します。

これにより、自治体による災害廃棄物処理計画の実効性を向上させ、初動対応期における業務効率化に貢献します。

 

サービスの概要

 

(1) 災害廃棄物量の推計

同社独自のAI地震被害推定手法を用いて、建物の被害件数を精度よく推定します。

この推定結果に、環境省の手法 1), 2)を組み合わせて、災害廃棄物量を推計します。

推計結果から250m四方のエリアごとに災害廃棄物の種類別の量を把握することができます。

近年の地震における推計精度は、実際の処理量に対する誤差が20%以下と高く、災害廃棄物処理の実行計画をより早く、的確に策定するための情報としての活用が可能です。

【災害廃棄物量推計手法(MS&ADインターリスク総研にて作成)】

【災害廃棄物量推計手法(MS&ADインターリスク総研にて作成)】

【近年の地震における災害廃棄物量の推計精度[単位:万トン](MS&ADインターリスク総研にて作成)】

【近年の地震における災害廃棄物量の推計精度[単位:万トン](MS&ADインターリスク総研にて作成)】

(2) 推計結果の提供

一連の推計フローを自動プログラム化し、発災後、最短10分以内で推計結果を提供します。

これにより、確定情報を待つことなく推計情報に基づく災害対応の早期着手が可能となります。

分析結果は同社のデータ可視化ツール(データvisualizer※3)を用いてウェブブラウザ上で確認することができます。

【災害廃棄物量推計サービス活用イメージ(MS&ADインターリスク総研にて作成)】

【災害廃棄物量推計サービス活用イメージ(MS&ADインターリスク総研にて作成)】

(参考文献)

1) 環境省:災害廃棄物発生量の推計精度向上のための方策検討―過去5年間の検討成果報告―, 環境再生・資源循環局 災害廃棄物対策室,2022.

2) 環境省:災害廃棄物等の発生量の推計方法,災害廃棄物対策指針(令和5年4月28日改定)【技14-2】,2023.

※1 AI地震被害推定手法とは

過去の地震の観測情報と保険データを用いて深層学習により、防災科学技術研究所と共同開発した独自の地震被害推定手法です。

地震被害の推定は地震発生後10分以内を目標に、まず既存の手法で行います。

次に地震発生から数時間後に、AIによる推定を行います。

震度情報だけではなく、地震の揺れの特徴に関する情報が含まれる応答加速度を学習させることにより、より精度の高い被害推定情報を提供します。

※2 日本全国住宅資産データとは

全国の住宅関連情報(構造・階数等)を250m四方ごとに整備したデータベースです。

扱いやすいデータ構成で被害シミュレーションや経済分析などに活用できます。

※3 データvisualizerとは

災害発生時の被害推定や災害範囲の予測等、様々なデータを地図上に可視化できるWebツールです。

シンプルな画面構成で地域毎の集計表示等の操作を直感的に行うことができます。

これにより、必要な情報を迅速にかつ分かりやすく確認いただけます。

<主な搭載データ>

災害廃棄物量推計データ、自然災害被害推定データ(地震・水害)、日本全国住宅資産データ【サンプル】、道路冠水想定箇所データ【サンプル】 など

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