SEA/Jは、アカデミー認定校への支援策として学生を対象にSEA/J CTF for Studednts第三回大会を開催。
SEA/J CTF for Studednts第三回大会
SEA/Jは、アカデミー認定校への支援策として学生を対象にSEA/J CTF for Studednts第三回大会を開催しました。
SEA/Jは、2002年に国内初のセキュリティ資格認定団体として設立以来、セキュリティ教育の重要性をテーマに活動を続けています。
近年、経済社会のデジタル化により、あらゆる職務においてサイバーセキュリティリスクへの理解が求められるようになりました。
特に、ITを学ぶ学生がセキュリティの素養を備えた人材として社会に貢献することが重要です。
そのためには、座学中心になりがちなセキュリティ学習に対して、実践的なチャレンジをしていくCTFは非常に有効な学習方法です。
また、セキュリティに興味を深める切っ掛けとしても最適な場となります。
SEA/Jは、学生の学習意欲向上とセキュリティスキルアップを目指し、2023年度からCTF大会をスタートしています。
2025年8月に第三回目となるCTF大会を開催しました。
アカデミー認定校への支援企画、CTF第三回大会を8月5日に開催しました。
競技時間は朝10時から夕方5時までの7時間の長丁場です。
昨年の第二回大会を大きく上回る規模で、参加者137名(46チーム)が腕を競いました。
今回は昨年同様に、すべてのチームが対象の「オープンクラス部門」と、1年生だけのメンバーで構成されたチームが対象の「フレッシュマンクラス部門」の2つを設けました。
学習を始めて間もない1年生にはCTFはハードルが高い競技かもしれませんが、セキュリティに興味を持ってもらうためにも優勝のチャンスが生まれる企画としてます。
■競技結果
結果
【競技の様子】
第三回大会は、チーム数も多く序盤は混戦模様でした。
途中経過として上位数チームは、抜きつ抜かれつのスリリングな展開となりました。
最終的には最後の10分間程度で雌雄を決し、KCS大分情報専門学校のBishopチームが見事に優勝しました。
昨年度の第二回大会では、同学校のチームが惜しくも2位となり、そのときのメンバーが今回優勝チームに参加しており雪辱戦となりました。
全体結果の特徴として、今回のCTF大会では、基礎レベルの問題について多くの参加者がしっかりと解答できており、基礎的知識やスキルが定着している様子が競技成績としてしっかりと表れていました。
また、前回や前々回から参加しているメンバーが居るチームは、比較的正解率が高い傾向でした。
やはり、経験を積み上げるとレベルアップしているようです。
尚、優勝チームのインタビュー記事は近日公開予定ですのでお楽しみしてください!!
【問題別の傾向】
昨年に比較して、高得点(難易度高い)の問題を多少増やしてます。
カテゴリー別としては同じバランスになるように問題をセットしてます。
プログラミング問題については前回同様に正答率が特に高く、学習の積み重ねがよく表れていました。
ただ、サーバと接続してやり取りするタイプの問題はやや苦戦が見られました。
問題カテゴリ別正解率
尚、本大会の結果詳細情報については、学生の理解度や学習進度の参考にもなるように参加チームの先生方に共有し、今後の学習に活かされます。
(下記は先生方へ提供の結果情報例)
結果情報例
※各学校への個別提供のため、他校名は伏せて送付されます。
上記を含め各種詳細結果データは、学校別/チーム別/参加者個人別の順位や正解率、問題ごとの正誤情報など詳細を提供してます。
■参加者アンケートの概要
今回も多数の参加者にアンケートの協力を頂戴しました。
詳細はホームページの開催レポートを確認してください。
参加経験について
第三回目ということもあり、過去に経験ありの方が徐々に増えてきてます。
セキュリティに関係する学科以外の参加も多く、CTFという競技がIT系全般の学生に浸透していくことが期待されます。
問題全体の難易度について
全体の傾向としては、過去2回の大会とほぼ同じでした。
主催者側としては、問題全体としては昨年度より難度の高い問題(Dランク)の数を増やしてますが、全体の正解率と合わせてみると難しかったと感じながら、チャレンジして正解を導いたチームも多かったのではないかと推測されます。
大会は楽しかったですか
殆どの参加者が「難しい…」と感じていたようですが、実は、競技は楽しんでもらえたようです!
「難しい」=「楽しくない」、ということではないことが証明されています。
実社会に出ると、「難しい」ことがたくさん起きてきます。
それを楽しんで乗り越えてもらえると嬉しいです。
参加は自分自身のスキルアップにつながりましたか
多数の方が「役に立った」「多少役に立った」との回答でした。
楽しみながら、悩んで、考えて、試行錯誤して、チームメンバーと議論して、、、競技中にはいろいろな事が起きたと思います。
このような積み重ねがスキルアップに繋がっていくと思います。
SEA/Jはセキュリティ認定資格の運営団体です。