グリーンエネルギー北陸は、2025年9月1日より、富山県南砺市にある日の出屋製菓産業の配送センターに対し、同社の木質バイオマス発電所由来の環境価値提供を開始。
グリーンエネルギー北陸
グリーンエネルギー北陸は、2025年9月1日より、富山県南砺市にある日の出屋製菓産業の配送センターに対し、同社の木質バイオマス発電所由来の環境価値提供を開始します。
この取り組みは、同社が富山県内で行う未利用間伐材を活用したFIT認定バイオマス発電事業による再生可能エネルギーを、北陸電力株式会社の提供する「かがやきGREEN RE100」メニューを通じて供給するものです。
この電力には、トラッキング付FIT非化石証書による環境価値が付加されており、供給先企業におけるCO2排出削減と森林保全への貢献を同時に実現します。
■地域内資源循環モデルの実現
この取り組みは、同社が推進する「森海つなぐでんきプロジェクト」の商用第1号案件であり、単なる電力提供にとどまらず、「森」「まち」「企業」を結ぶ地域内資源循環モデルの構築を目指しています。
日の出屋製菓産業の配送センターでの年間電力使用量は約90,000kWhにのぼり、これは未利用間伐材に換算して約140トン分に相当します。
これにより、約40トンのCO2排出削減が見込まれます(北陸電力 令和5年度排出係数に基づく試算)。
地域内資源循環モデル
■森林支援金による還元の仕組み
同社が構想・推進する「森海つなぐでんきプロジェクト」では、再生可能エネルギーの活用を通じて、森林と社会をつなぐ地域循環の新たなモデルの構築を目指しています。
具体的には、木質バイオマス発電の燃料となる間伐材の買い取り価格に森林支援金を上乗せすることで、林業者の経済的な安定と、持続的な森林整備を支える体制を構築します。
これにより、森林のCO2吸収源としての機能回復や、防災・水源涵養などの公益的機能の維持にも寄与することを目指しています。
自社山林の間伐作業【富山県内】