エデュテクノロジーは、村田製作所主催の事業共創プロジェクト“KUMIHIMO Tech Camp with Murata”2023年度の採択企業として、村田製作所、学校法人北里研究所と連携し、教師のメンタルヘルス対策に関する事例の創出と、学校組織運営の適正化の一環として「教育現場での疲労・ストレス度可視化」を学校の協力の下、実施します。
エデュテクノロジー
エデュテクノロジーは、村田製作所主催の事業共創プロジェクト“KUMIHIMO Tech Camp with Murata”2023年度の採択企業として、村田製作所、学校法人北里研究所と連携し、教師のメンタルヘルス対策に関する事例の創出と、学校組織運営の適正化の一環として「教育現場での疲労・ストレス度可視化」を学校の協力の下、実施。
この実証研究は、村田製作所の提供する疲労ストレス計 MF100を使ってストレスに関連する自律神経のバランス(ストレス度)と疲労に関係する自律神経機能の偏差値(疲労)とを可視化したデータを元に、医療関係の有識者の視点から実態を捉え、適正なエビデンスを得ることで、教師の健康推進につなげることを目指しています。
疲労ストレス計 MF100
疲労ストレス計 MF100_測定の様子
■実証研究に取り組む背景
現在の教育現場では、多様化・複雑化した教育課題に迅速かつ的確に対応するために、これまで以上に一人一人の教師が抱える業務が増加しています。
文部科学省『「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について』の方策においても、4. 教師の健康及び福祉の確保に向けた取組の充実(第3章 学校における働き方改革の更なる加速化)に向けた施策の一つとして、「教師一人一人のメンタルヘルス対策に関する事例の創出」や「学校の労働安全衛生管理体制の整備」が言及されています。
文部科学省「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について(審議のまとめ)【概要】より
■共同研究の概要
北里研究所が主導するこの実証研究では、下記の運用を想定しています。
1. 教師による健康状態などのデータ入力と疲労・ストレス度測定
期間中(閑散期と繁忙期)、教師に疲労ストレス計 MF100で自律神経のバランスと自律神経機能の偏差値を3日間(1日最大2回)測定し、特定日には問診フォーム(睡眠時間、飲酒の有無、職業性ストレス簡易調査票、ピッツバーグ睡眠質問票など)への回答をしてもらいます。
2. 疲労ストレス計 MF100で可視化されたレポートをご共有(個別の振り返り)
研究にご協力いただいた教師の皆様へ、自律神経のバランスと自律神経機能の偏差値のデータを可視化したレポート(個人情報に紐づかない)を要望に応じて共有します。
3. 教師と一般企業従業員のデータの傾向を比較、主観的・客観的な評価法の効果を検証
この調査は、教育現場(学校)と一般的な労働現場(企業)の両方で実施します。
北里研究所がデータの傾向を比較、主観的・客観的な評価法の効果を検証し、調査で得られた知見は、2025年に開催される第33回日本産業ストレス学会等の医学系学会や論文で発表する予定です。
■共同研究関係者
【研究主導】
学校法人北里研究所
●学校法人北里研究所
〒108-8641 東京都港区白金五丁目9番1号
研究担当者: 北里大学医学部 衛生学 武藤講師ほか
【協力】
株式会社村田製作所
●株式会社村田製作所
〒617-8555 京都府長岡京市東神足(ひがしこうたり)1丁目10番1号
株式会社エデュテクノロジー
●株式会社エデュテクノロジー
〒135-0033 東京都江東区深川2-23-17-201
設立年月日: 平成26年2月18日
代表者 : 阪上 吉宏(さかがみ よしひろ)
事業内容 : 学校・教育向け教育ICT機器導入支援