中国料理 九龍は、『MONDE SELECTION 2025』に「冷凍白担々麺」を申請し、初挑戦で優秀品質金賞を受賞。
中国料理 九龍「冷凍白担々麺」
代表者 : 山田 浩希
本店所在地 : 長野県松本市南原1-1-15
中国料理 九龍は、『MONDE SELECTION 2025』に「冷凍白担々麺」を申請し、初挑戦で優秀品質金賞を受賞しました。
7月25日には、地元長野県の信濃毎日新聞が発行するフリーペーパーでも紹介されました。
3代目の山田 浩希は、2代目である父(浩史)が考案した看板メニューの白担々麺をもっと広く知ってもらいたいとの思いで、国際的な品質認定機関であるモンドセレクションに初挑戦。
■濃厚で深い味わい、高級感あるパッケージも好評価
九龍の「白担々麺」は、中太ストレートで食感のいい麺にコクとパンチのあるスープが絡み、濃厚で深い味わいが特徴。
モンドセレクションへの出品にあたっては、お店で使用しているスープを液状のまま小袋に詰め、冷凍麺を茹でる際に同じ鍋で加熱するという独自のスタイルを採用しました。
茹で上がった麺を丼に入れ、小袋からスープを注ぎ入れることで、お店の味をそのまま再現しています。
パッケージデザインには、2食分が入る高級感のある黒い箱に、赤と白の味わいがある担々麺をイメージした掛け紙を添え、作り方を描いた紹介文も入れています。
審査員からは、味、風味、食感、パッケージなどに対して全般に高く評価をいただきました。
具体的には「胡麻とニンニクの強い香りに注目」「タレのバランスが絶妙」「麺のアルデンテの食感が見事に表現されている」といった講評を受けました。
「限りなく店に近い味を再現できるまで苦労しましたが、完成し販売することができて良かった。
また評価していただけたことが自信に繋がった。」と3代目の浩希は話します。
白担々麺2食が入るパッケージ(左)、わかりやすくイラストで作り方を描いた紹介文(右)
■20歳で店を継ぎ、80種類の料理の味を守る
「白担々麺」を冷凍にして販売しようと考えたのは、病のため調理場を離れている父 浩史が作った味をより広く知ってもらうため、通販で広い地域に届けたいとの思いからです。
店は、中華の料理人だった祖父の健一(故人)が1974年に松本市内で創業し、2000年に現在の場所へ移転。
浩史は、十数年前に人気だった料理系番組「テレビチャンピオン 中華料理人選手権」で優勝する腕前で、出演後はそれまで以上に評判が高まり、来店客数も一気に増えました。
でもそんな時、突然の病に倒れ、調理場に立てなくなったのです。
高校の食物科で調理師免許を取っていた浩希が、「3年は実家で奉公しよう」と決め、昭和気質の父の隣で仕事を見ながら覚え始めた2年目の大きな出来事でした。
他にやりたいことはあったものの、「厨房を守るのは自分しかいない」と覚悟を決め、3代目を継いだのは20歳の時でした。
店のメニューに並ぶのは、麺類、定食、点心、創作中華など約80種類。
当時は白担々麺以外のレシピは存在しませんでした。
母 恵子の協力を得て「父の味」に近づけようと努力する中、常連客らから「味が違う」と何度も言われながら、悔しい思いをバネに常に研究を重ねてきました。
7年が経ち、「店の味」を再現できるようになった今、改めて父の味と品質を世界で評価して欲しいと思い、モンドセレクションに挑戦したのでした。
厨房で日々、中華料理を作り続ける
■冷凍自販機や通販でも「お店の味」を提供
「美味しい中華料理を提供するのが父の仕事だったけど、自分がやるべきことはより多くの人にその味を届けること」。
そんな思いで昨年からネット通販を始めたほか、店舗前にはいつでも購入できるよう冷凍自動販売機を設置し、白担々麺のほか餃子や小籠包なども販売しています。
3代目の浩希は「父の味を守るために全ての料理をレシピ化することで、大量に作っても味が安定するようになりました。
父はモンドセレクションの金賞受賞を喜んでいて、リハビリも頑張っています。
長く支えてくださっている地元の皆さんに感謝しながら美味しい中華を提供し続けることで恩返ししていきたい。
そして通販で九龍の味を知った方には、実際に松本に来て店舗ならではの味わいも体験してほしい」と話します。
『長野に九龍あり』、『松本に白担々麺あり』
家族で作り上げた味を守り、さらに広げていきます。
店舗前に設置している冷凍自動販売機