STech Iは、今回、クレジットカード業界における会員保障業務を対象にした「業務アセスメントサービス」の提供を開始しました。
STech I「業務アセスメントサービス」
・対象:イシュア、アクワイアラー、決済代行事業者
・期間:3カ月間
・価格:600万円~(税抜)
■初年度目標
・導入顧客数:10社
決済業務の高度化・複雑化が進むなか、会員保障業務では属人対応や手作業の多さが現場の負担となり、業務の全体像や改善余地を把握することが困難になりつつあります。
特に、チャージバック※2業務においては、複数システムへの入力、国際ブランドごとの異なるルールへの対応、担当者の経験と判断に依存する処理フローが、その要因となっています。
また、年々増加するオンライン取引に伴い、チャージバック件数も増加傾向にあることから、業務効率化は喫緊の課題となっています。
このサービスでは、クレジットカード発行会社(イシュア)、加盟店管理会社(アクワイアラー)、決済代行業者を対象に、業務ボトルネックの特定、解決策提示、費用対効果の明確化を目的とした、3カ月間の支援を行います。
第1号の本サービス実施企業であるポケットカード株式会社においては、最大50%の業務効率改善余地が確認され、本サービスの有効性が実証されました。
※1 会員保障:不正利用などにより「本人請求しない」と判断した案件についての対応方法。
チャージバック、保険、自社補填のいずれかを行うこと
※2 チャージバック:クレジットカード利用者からの申し立てに基づき、不正利用や取引トラブルがある際に、売上を取り消して返金する対応
業務アセスメントサービスの特徴
このサービスでは、現地調査やヒアリングにより、業務内容とデータ項目を把握。
現行業務(AS-IS)の可視化、課題の整理、あるべき姿(TO-BE)の設計を行います。
改善案に基づき費用対効果の見通しも提示し、業務画面のモックアップによる改善イメージを共有。
Kick Off、週次ミーティング、最終報告も含めた一貫した支援体制にて提供します。
このサービスは、会員保障業務の改善に向けて、以下3つの特長を備えています。
【1】業務実態の可視化と改善機会の定量化
・ヒアリングやデータ整理を通じて、業務プロセスの全体像と課題を可視化します。
・削減可能な時間・工数など、定量的な想定値も明示し、経営判断を支援します。
【2】属人化した業務の標準化支援
・判断や確認が属人的に行われている業務を整理し、標準化や自動化に向けた土台を整えます。
【3】次期システム構想の具体化
・改善イメージは業務画面のモックアップとして提供します。
・社内の合意形成や導入検討の基礎として活用いただけます。
ポケットカードでは、アセスメントプロセスを通じ、売上確認、対応方法判定、返品データ照合、チャージバックや保険申請、消込処理といった一連の業務の実態を明確に把握できました。
これにより、STech Iは今後、特定された課題に対応することで、最大50%の業務効率改善が見込めることを確認しました。