「TiA and Sakura Japanese Choir」が、アメリカ・ニューヨークで開催された全米ゴスペル大会『マクドナルドゴスペルフェスト2025』で堂々の優勝を果たした。
TiA and Sakura Japanese Choir
「TiA and Sakura Japanese Choir」が、アメリカ・ニューヨークで開催された全米ゴスペル大会『マクドナルドゴスペルフェスト2025』で堂々の優勝を果たしました。
黒人文化の根幹とも言えるゴスペル音楽の本場で、日本人チームが優勝するという“前代未聞の快挙”に、会場はスタンディングオベーションと感動の拍手に包まれた。
彼らのパフォーマンスは、「神から贈られたギフト」と称され、ゴスペル音楽界に新たな伝説を刻み、全米のみならず日本のメディアでも特集が組まれ、テレビ放送で大々的に報じられた。
日本での優勝凱旋コンサートは、2025年10月10日にTOKYO FMホールで開催される予定となっている。
【セントラルパークウェストを“ハイジャック”した、レア君の存在感──。】
実は歴史的優勝劇の数時間前、マンハッタンの象徴ともいえるセントラルパークウェストが封鎖され、ジャパンパレードという名のもとに日本人によるスペシャルパフォーマンスが披露されていた。
その中心でひときわ輝いていたのも、AST KIDs(世界の才能ある子どもたちの集まり)を創設し、リーダーを務めるレア君だった。
レア君と共にMusic for SDGsのメンバーとして参加していたのは、世界で活躍するアーティストをはじめとする慈善活動家達。
レッドカーペットでダンスを踊るレア君の笑顔に、歓声を贈る観客からは、次々と笑顔の連鎖が巻き起こっていた。
彼はすでに世界的に注目されており、10歳の時には2023年のG7(先進国首脳会議)公式雑誌で「アートでウクライナに愛と支援を届けた少年」として特集されている。
【8億円を超える医療支援、1,000人以上の命を救った「小さな一歩」──。】
レア君の活動の原点は、戦地への医療支援を目的としたアートプロジェクトだった。
10歳の頃、ウクライナ戦争で亡くなっていく命に心を痛めて「子どもの自分でもできることをしたい。
」とポストカードに絵を描いて、NPO法人の支援者にポストカード一枚500円で寄付をしてもらう活動を始めた。
絵を描いたポストカードの販売を通じて医療支援を呼びかけ、集まった資金と医療物資をウクライナや難民キャンプへ届ける。
シンプルで小さな取り組みは瞬く間に世界に広がり、その累計支援額は2025年1月には日本円で8億円を記録した。
主に、東京大学も研究した100%自然由来の物資が、現地の感染症対策用に研究・改良開発されて活用され、協力してくれたNGOからの報告書では1,000人以上の命が救われた結果が記されていた。
副作用がなく、扱いやすいこの製品は、従来の医薬品に不安を抱える人々にも喜ばれ、原因不明の難病にも希望の光を届けたというのだ。
当時わずか10歳。
たった一人で始めた行動が、感染症の予防や医療支援に大きく貢献した結果だった。
【批判にも屈せず、歩み続けた少年の背中──。】
レア君の道のりは決して順風満帆ではなかった。
最初の医療支援プロジェクトでは、支援物資が途中で盗難に遭い、届いたと思われた医療物資が返送されたこともあった。
10歳の子どもが主体となる活動に対して、「子どもをお金集めの道具にしている」という心無い大人からの誹謗中傷や脅迫を受けたこともある。
まだ成長過程にある少年には、あまりにも重い試練だった。
それでも、彼は立ち止まらなかった。
決して諦めず、「できることを諦めて、後悔したくない。」そう語りながら、いつも笑顔で次の一歩を踏み出してきた。
弱音を吐かず、真っ直ぐに前を見つめる小さな背中に、彼を支える大人たちの方が何度も勇気付けられてきた。
そして、国連支援団体のサポートを受け、ついに医療物資は現地に届いた。
難民キャンプの課題の一つである感染症対策に貢献し、多くの命を救いたいという願いを実現させた。
実は彼がポストカードを使って始めた活動の副産物は、原因不明の感染症に悩む患者を救う革命的な医療品の開発だけでない。
ヨーロッパの大手エネルギー関連企業は、発電所が機能しなくなった病院の地域に発電システムを支援してくれたのだが、それをキッカケに1,400億円を超えるトランジション・ファイナンス支援が実現しようとしている。
純粋で美しい言葉に、多くの人が心を打たれ、世界各国の王族や財界にまでレア君の支援者の輪が広がり、小さな背中の、大きな後ろ盾となってくれた結果だった。
【国連本部へ届いた声、そして未来の子どもたちへ──。】
レア君の取り組みは国連本部にも届き、昨年には国連WEBテレビを通じて世界193カ国に活動が紹介された。
「歌やアートは、人の命を救える」と語る彼の姿勢に、多くのアーティストたちが勇気と希望を受け取っている。
Music for SDGsのディレクターであるMack氏(本名・大久保 亮)もレア君の応援団の一人だ。
APECにおける官民協働プラットフォーム「APFF(アジア太平洋金融フォーラム)」で、保険、年金、サステナブル投資、デジタル・イノベーション分野の座長も務めるMack氏。
これまで国連や世界銀行、OECD、APECなどでも、音楽を使ったSDGsの推進を提唱してきた。
Mack氏がリードするAPFF加盟団体の年間累計投資額は100兆円を超え、彼は世界のトランジション・ファイナンスの最先端を歩んでいる。
そのMack氏のサポートは、レア君の活動を新たな次元へと押し上げた。
世代も常識も超えて夢を語り合った二人の挑戦は、「国連子どもサミット」の創設、そして大阪・関西万博での「子どもサミット」の成功へとつながって行ったのだ。
NYにある国連本部での決意表明