働きながら整う、現役世代の新習慣!龍雲寺禅堂

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断食道場「龍雲寺禅堂」は、ワーケーション目的での直近1年間(2024年~2025年)の利用者数が、2022年度と比較した際に4倍以上に増加。

 

龍雲寺禅堂

 

心と見つめあう時間

断食道場「龍雲寺禅堂」は、ワーケーション目的での直近1年間(2024年~2025年)の利用者数が、2022年度と比較した際に4倍以上に増加しています。

■「寺で働くって、あり?」

ノートPCを片手に寺に滞在する──そんな働き方を選ぶ人が、静かに増えています。

都会の喧騒を離れ、静寂の中で自分と向き合いながら、業務もこなす。

その滞在先が、いわゆる“コワーキングスペース”でも“リモートワーク特化のホテル”でもなく、お寺の断食道場──つまり、食べないことで体と心を整えるための場所が、今、ワーケーション先として現役世代から注目されています。

断食道場「龍雲寺禅堂」では、ここ数年で「仕事目的」で滞在する参加者が4倍以上に増加しました。

■整うことと働くことは、矛盾しない

龍雲寺禅堂は、浜松市の駅からほど近く、湖のほとりにたたずむ自然豊かな場所にあり、日常から一歩離れた静けさがあります。

もともとはダイエットや体質改善を目的とした断食希望者が多かったですが、近年では参加の目的に変化が起きています。

集計結果によると、現役世代(20~40代)の参加者はこの4年間で約2倍に増加。

その中で「仕事道具(PC)を持ち込む」参加者は、2022年比較して4倍以上に増加しています。

参加者が求めているのは「ただ働く場所」でも、「ただ整えるだけの場所」でもなく、“働きながら整う”“整いながら働く”という、一見相反するニーズを叶える環境です。

その背景には、空腹によって生まれる集中力の変化、そして、一切の広告・音・通知のない空間があります。

何もない美しい部屋

何もない美しい部屋

■「空腹のほうが、集中できるって初めて知った」

龍雲寺禅堂を初めて訪れたフリーランスの女性(30代)は、滞在3日目の夕方、こう語りました。

「空腹って、こんなに頭が冴えるんだと思いました。

普段の自宅では通知に囲まれて集中できないのに、ここでは数時間が一瞬でした」

実際、最新の神経科学においても「空腹時に分泌されるホルモン“グレリン”が集中力や記憶力に影響を与える」ことがわかっています。

つまり、“お腹がすいている状態”は、脳を効率よく働かせる状態でもあるといえます。

龍雲寺禅堂では、1日1食の軽食(夜の精進料理)のみを提供しており、参加者は空腹の時間を通じて、頭と心が研ぎ澄まされていく感覚を自然に体験することができます。

精進料理で体を調える

精進料理で体を調える

■「断食道場で仕事」──集中力の理由は“遮断”にあった

現在、龍雲寺禅堂のワーケーション利用者の多くは、自営業・フリーランス・リモート勤務OKな会社員です。

彼らがこの地を選ぶ理由として多く挙げるのが、「強制的に生活リズムが整う」「情報を遮断できる」「人と比べなくて済む環境」などです。

たとえば朝は読経・坐禅から始まり、日中は各自の作業時間。

夜には再び坐禅やストレッチなどが行われ、自然とデジタルからも距離が取れます。

また、禅堂内は高速Wi-Fi完備。

湖畔の穏やかな空間でありながら通信環境は安定しており、オンライン会議や資料作成も問題なくこなせます。

 

ワーケーションの設備充実

ワーケーションの設備充実

■“やさしい断食”という新しい入り口

龍雲寺禅堂では、断食が「我慢」や「苦行」ではなく、あくまでも“やさしく整えるための手段”として提供しています。

1日1食の軽めの精進料理は、空腹をじっくり味わった後にいただくからこそ、心と身体に染みわたっていきます。

体力に自信のない人でも安心して参加できるよう、ストレッチや休養の時間も用意されており、無理なく過ごせる設計です。

 

■1日のスケジュール

06:00 起床

06:30 朝のお勤め(読経)

07:00 坐禅

07:30 法話

08:30 ストレッチ(自由参加)

午前~午後:自由時間(仕事・休養・散策・読書など)

17:15 運動教室(自由参加)

18:15 夕食(精進料理)

19:30 坐禅

20:00 ストレッチ

21:00 就寝(各部屋で自由時間)

※3日間・4日間・7日間のコースも同様の流れで提供。

 

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■“何も足さない”という贅沢

忙しく働く現役世代にとって、「何かをする場所」はあっても、「何も足さないでいい場所」は少ないです。

龍雲寺禅堂は、食事も音も予定も“ちょっと減らす”ことで、逆に何かが満ちてくる場所です。

仕事に疲れたとき、目標を見失ったとき、ただ静かになりたいとき。

そんなとき、空腹と静けさに身を置くことで、人は“整える”という感覚を取り戻していくのかもしれません。

 

禅と暮らす

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