世界初の“土を使わないベビーティアーズおよび水耕花苗”を 植物工場で通年量産化!アグリ王

投稿日:2025年7月1日 更新日:

アグリ王は、ドゥビーアンドカンパニーと共同で、閉鎖型植物工場の先進技術を活用した「ベビーティアーズシート」と「水耕花苗」の量産および販売を2025年7月より本格的に開始します。

 

アグリ王

 

ベビーティアーズシート

 

アグリ王は、ドゥビーアンドカンパニーと共同で、閉鎖型植物工場の先進技術を活用した「ベビーティアーズシート」と「水耕花苗」の量産および販売を2025年7月より本格的に開始。

 

今回の取り組みでは、地中海沿岸原産の人気園芸植物「ベビーティアーズ(学名:Soleirolia soleirolii)」を、独自開発の水耕栽培技術により土を一切使わず、シート状に育成・量産することに世界で初めて(同社調べ)成功しました。

これまでベビーティアーズは、生産量が限られ、高温多湿に弱いため、季節や環境に制約される植物とされてきました。

そのため、インターネットショップなどで春先に少量が流通するのみで、需要に対して安定した供給が困難という課題がありました。

アグリ王はこの課題に対し、温湿度・光量・養液成分を制御できる閉鎖型植物工場の技術を用い、安定した育成環境を確立。

ドゥビーアンドカンパニーとの共同研究を経て、装飾・アレンジメントなど多用途に活用できる「切ってそのまま使えるシート状植物資材」としての商用化に成功しました。

また、シートと併せてアレンジメントで利用できる、花苗の生産も水耕栽培で開始します。

花苗も、植物工場内で土を使わない方法で生産され、屋内のアレンジメントにも利用できます。

これにより、従来の土耕植物では難しかった屋内での使用、管理の簡便化、輸送性の向上など、利用シーンの大幅な拡張が期待されます。

ベビーティアーズシートおよび水耕花苗は、今後、家庭用ガーデニング、商業施設のインテリア装飾、フラワーアレンジメント業界に加え、ホテル・飲食店・イベント装飾などの法人需要への展開も視野に入れています。

さらに、輸出向けの高付加価値植物資材として、海外市場への進出も計画しています。

今回のプロジェクトは、園芸の常識を覆すだけでなく、植物工場の可能性を広げる重要なステップとなります。

アグリ王は、テクノロジーと自然の融合によって、園芸文化の新たな価値創造を追求していきます。

水耕花苗

水耕花苗

アレンジメントイメージ01

アレンジメントイメージ01

アレンジメントイメージ02

アレンジメントイメージ02

■なぜ「土を使わない植物」が求められているのか

今回アグリ王が生産・販売を開始するベビーティアーズシートおよび水耕花苗は、すべて土を使わずに育てられた植物です。

この“無土壌”という特徴は、単なる技術的な利点にとどまらず、現代のライフスタイルや社会ニーズに応える重要な意味を持っています。

植物の多くは土壌で育てられるため、従来、土壌中に含まれる雑菌が、病気療養中の方にとってリスクとなることがあります。

そのため、かつてガーデニングを楽しんでいた方でも、体調や環境の制約から植物に触れることを諦めざるを得ないケースが少なくありません。

一方で、近年注目を集めている「園芸療法」では、植物に触れ、育てることでストレスを和らげたり、心の安定や生きがいにつながる効果が報告されています。

アグリ王は、こうした背景を踏まえ、より多くの人に、より安全に植物に触れてもらうための選択肢として、土を使わない育成方法にこだわりました。

土を使わないことで、汚れやにおいがなく、扱いやすく、屋内やパブリックスペースでも快適に使用できる植物資材が誕生したのです。

■ベビーティアーズシートと水耕花苗の主な特徴

・土不使用の清潔なシート&花苗

菌や虫のリスクを抑え、病気療養中の方や高齢者施設でも安心して扱える衛生性。

・屋内外どちらでも使用可能

土汚れがなく、インテリアグリーンやアレンジメント素材としても最適。

・園芸療法への応用

植物に触れることで得られる癒し効果を、より多くの方に届けることが可能。

・安定供給・海外展開も視野

植物工場による通年生産で安定した販売体制を確立。

年間輸出額100億円規模を目指します。

■生産拠点

本社設備「新横浜LED菜園」に加え、秋田県秋田市の株式会社スクールファーム河辺など、全国の連携施設にて順次生産体制を拡大予定。

新横浜LED菜園

新横浜LED菜園

ベビーティアーズ生産風景

ベビーティアーズ生産風景

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