Webサイトのブランド力、総合編は 「楽天市場」が3回連続で首位を獲得!日経BPコンサルティング「Webブランド調査2025-春夏」

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日経BPコンサルティング(東京都港区)は、3万人以上のネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2025-春夏」の結果をまとめた。

 

日経BPコンサルティング「Webブランド調査2025-春夏」

 

日経BPコンサルティング(東京都港区)は、3万人以上のネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2025-春夏」の結果をまとめました。

Webサイトのリニューアル効果や製品・サービスへの関心、企業の好感度への影響等を明らかにするもので、2025年6月20日に調査報告書を発行・発売した。

報告書は年に2度、6月と12月に発行している(「春夏編」「秋冬編」)。

【調査結果のポイント】

●総合ランキングトップ3は「楽天市場」「YouTube」「Google」

●一般企業編(インターネット専業企業を除く)では、「ヤマト運輸」が首位を獲得。

第2位は「ユニクロ公式オンラインストア」、第3位は「明治」

●スコア上昇サイトは、「YouTube」「Yahoo!ショッピング」「三菱UFJ銀行」がトップ3

●企業活動への理解、関心などの意識変化を測る「態度変容:企業活動」のトップ3は「住友林業」「富士フイルム」「トヨタ自動車 公式企業サイト」

■総合ランキングの首位は「楽天市場」で、「YouTube」「Google」が続く

調査対象500サイト中の総合ランキング第1位となったのは、前回同様「楽天市場」だった。

第2位は「YouTube」、第3位は「Google」となった(図表1)。

第1位の「楽天市場」は、Webブランド指数(WBI:Web Brand Index)が前回(2024-秋冬)の110.7ポイントから4.8ポイント増の115.5ポイントとなった。

WBIを構成する6つの個別評価指標※1のうち、サイト接触によって行われた行動を測定する「行動喚起」は前回からスコアを下げたものの、159.9ポイントと極めて高い評価を獲得した。

また、「行動喚起」以外の5つの指標が前回を上回り、特に「態度変容:製品・サービス」は上昇幅が大きく、12.0ポイント増の81.6ポイントとなった。

サイト上でのキャンペーンや割引セールなど、購買行動を促す施策が幅広く展開されており、魅力的なショッピングサイトとして高い評価を得ている。

※1:WBIは、「アクセス頻度」「サイト・ユーザビリティ」「サイト・ロイヤルティ」「態度変容:製品・サービス」「態度変容:企業活動」「行動喚起」の6つの個別評価指標で構成している。

■一般企業サイト編は、「ヤマト運輸」が首位を獲得。

第2位は「ユニクロ公式オンラインストア」、第3位は「明治」

一般企業サイト(インターネット専業企業サイトを除く)のトップ3は、「ヤマト運輸」「ユニクロ公式オンラインストア」「明治」となった(図表2)。

「ヤマト運輸」は、WBIが73.5ポイントで前回から3.4ポイント低下したものの、一般企業サイトでトップとなった。

6つの個別指標のスコアはいずれも前回を下回ったものの、500サイト中で第8位の高評価を獲得した(図表3)。

特に「サイト・ロイヤルティ」のスコアは、全体で第6位と高い評価を得ている。

「サイト・ロイヤルティ」を構成する個別項目のうち、「信頼できる」が500サイト中第1位、「役に立つ、使える」が第8位となり、信頼性や利便性の高いサイトとして高く評価されている。

第2位の「ユニクロ公式オンラインストア」は、「アクセス頻度」「サイト・ユーザビリティ」「サイト・ロイヤルティ」「態度変容:製品・サービス」の4つの指標で評価が上昇した(図表4)。

第3位の「明治」は、「態度変容:製品・サービス」のスコアが前回からの20.5ポイント増の90.7ポイントで500サイト中第1位の評価を獲得した。

自由意見では、キャンペーンや新商品情報などへの関心の高さがうかがえる。

■スコア上昇サイトは、「YouTube」「Yahoo!ショッピング」「三菱UFJ銀行」がトップ3

前回から今回にかけてスコアが大きく上昇したサイトのトップ3は「YouTube」「Yahoo!ショッピング」「三菱UFJ銀行」となった(図表5)。

「YouTube」は前回から16.5ポイント増の107.7ポイント、「Yahoo!ショッピング」は15.2ポイント増の86.8ポイントだった。

順位は「YouTube」が前回第5位から第2位、「Yahoo!ショッピング」が前回第13位から第6位となった。

「YouTube」は6つの個別指標のうち4指標のスコアが前回を上回った。

特に「行動喚起」は、前回から28.1ポイント増の95.3ポイントで、第6位の評価を獲得した。

自由意見では「YouTubeが日常の一部」になっているといった意見があり、インターネットユーザーにとって生活に欠かせない存在として認識されていることがうかがえる。

「Yahoo!ショッピング」については、6つの個別指標全ての評価が前回を上回り、WBIを押し上げた。

自由意見では、「商品の取り扱いが多く、お買い得商品を見つけることができる」といった声が見られた。

ポイントの付与や割引キャンペーンに関する情報などへの関心度が高く、高評価につながったとみられる。

「三菱UFJ銀行」も、6つの個別指標とも上昇した。

特に、「態度変容:企業活動」が60.5ポイントと高評価を獲得した。

自由意見では、「企業の目指すことがわかりやすかった」といった企業のビジョンに対する好感がうかがえるとともに、好印象を持ったコンテンツとして、スポーツ関連の支援や「貨幣・浮世絵ミュージアム」などへの言及が見られた。

■企業活動への理解、関心などの意識変化を測る「態度変容:企業活動」トップ3は、「住友林業」「富士フイルム」「トヨタ自動車 公式企業サイト」

Webブランド調査のノミネートサイトにおいては、企業理念やサステナビリティなど、企業としての取り組み発信を強化するサイトが増加している。

本調査で企業活動訴求の評価指標となる「態度変容:企業活動」で高いスコアを獲得したサイトを見ると、トップ3は「住友林業」「富士フイルム」「トヨタ自動車 公式企業サイト」となった(図表6)。

「住友林業」「富士フイルム」は同率のスコアで、ともにトップの評価を獲得した。

「住友林業」は「事業活動が理解できた」の評価が高い。

自由意見では、環境に配慮した製品やサステナビリティの取り組みに関するコメントが多く、関心の高さがうかがえる。

また、「富士フイルム」は、「関心を持ったコンテンツ」として「研究開発」の得票率が高く、医療分野などの取り組みの情報発信について、高い評価を得ている。

近年の企業サイトにおけるサイトリニューアルの傾向として、IR・サステナビリティ・研究開発など企業情報の拡充、企業らしさの伝わるストーリーやメッセージ発信の強化を図るサイトが多く見られる。

その中で、一般生活者の評価としても、企業のこれらの取り組みに対して関心度が高まっている状況と考えられる。

企業サイトの情報発信が変わっていく中で、一般生活者のサイトの見方や評価も今後一層、変化していく可能性がある。

サイトの利用実態と意識の評価を本調査で確認し、サイトにおける顧客接点の改善やブランド力の強化に、ぜひ活用いただきたい。

日経BPコンサルティング:日経BP全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ

関連のマーケティング・ソリューション提供企業(2002年3月1日設立。

資本金9000万円)

■Webブランド調査について

調査目的    : Webサイトのブランド力を測定し、企業や団体のWebにおける

ブランド・コミュニケーション戦略の成果を定点観測する

調査手法    : インターネット調査

調査対象    : 全国、20歳以上のインターネット・ユーザー

(日経BPコンサルティングの提携調査会社の調査モニター)

有効回答数   : 36,317件

調査対象ブランド: 企業や団体が運営する日本の主要500サイト

調査実施期間  : 2025年4月11日(金)~21日(月)

※半年ごとに年2回実施(春夏:4月、秋冬:10月)

調査企画・実施 : 株式会社日経BPコンサルティング

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