NPO法人バイオクリマ研究会は、猛暑の被害を軽減する人材育成「第18期健康気象アドバイザー認定講座」を2025年5月9日(金)から8月8日(金)までオンデマンド配信形式で開催しています。
バイオクリマ研究会「第18期健康気象アドバイザー認定講座」
主催 :NPO法人バイオクリマ研究会
後援 :日本生気象学会
協賛 :いであ株式会社
開催 :オンデマンド配信(専用テキスト&講義PDF資料あり)
配信日 :2025年5月9日(金)12:00~2025年8月8日(金)12:00
申込期限:2025年7月9日(水)
NPO法人バイオクリマ研究会は、猛暑の被害を軽減する人材育成「第18期健康気象アドバイザー認定講座」を2025年5月9日(金)から8月8日(金)までオンデマンド配信形式で開催。
2025年も暑い夏がやってきます。
2024年の「熱中症警戒アラート」の発表回数は、2020年開始当初の10倍以上となりました。
2024年、環境省が発表した「熱中症特別警戒アラート」は引き続き運用が継続されます。
さらに、欧州連合(EU)の気象情報機関では、北極海の海氷面積は過去最少の水準との記事もあり、専門家は地球温暖化が今後も続くとの予測もありました。
NPO法人バイオクリマ研究会は、アラートやニュースに流されるのではなく、個々の場面で適格な対処が必要と考えています。
この理念のもと、例年に引き続き熱中症を引き起こす原因に関する正しい知識、適格な判断が促せる人材(健康気象アドバイザー)の育成を推進しています。
熱中症は、気温、湿度、風等の「環境」、年齢や持病、体調等の「からだ」、激しい運動や屋外作業等の「行動」の3つの要因によって引き起こされます。
決して防げない災害ではありません。
ここに一役担う人材が健康気象アドバイザーです。
健康気象アドバイザーは、「健康気象アドバイザー認定講座(後援:日本生気象学会)」をオンデマンド配信で受講し、規定の試験に合格することで得られる認定資格です。
この講座は熱中症のメカニズムのみならず、ヒートショックなどの気象現象が及ぼす健康被害や疾患、衣食住から気候変動まで、幅広い切り口で学べることを特徴とし、多様な場面で適格な判断ができる人材となることを重視しています。
NPO法人バイオクリマ研究会は、2025年も健康気象アドバイザーの育成を通じて熱中症対策を推進しています。
2025年も暑い夏が来ます
【受講料(全15講座一括申込のみ受付・消費税込)】
一般 :50,000円
学生 :25,000円※
健康気象アドバイザー既認定者:25,000円※
法人一括(5名以上)1名あたり :40,000円※
当研究会会員・賛助会員 :40,000円※
※印にてお申し込みの場合は、後日事務局より、その資格確認のためのご連絡をさせていただきますことをご了承ください。
※今回の認定講座のお申し込みを機に、バイオクリマ研究会の会員になられる方は、以下のページをご確認いただいたうえで、事務局に年会費を事前にお支払いください。
その場合は必ず、その旨を事務局宛てにお電話かメールでお知らせください。
■認定講座カリキュラム詳細
<1. バイオクリマ概論A(気候・地理) 計82分>
健康気象を学ぶ上で必須となる気候と人間の関係について、地理学的アプローチで解説し、後続の講座の基本となる知識を身につけます。
【講師】東京学芸大学 教授 加賀美 雅弘
<2. バイオクリマ概論B(生理・生活) 計96分>
健康気象を学ぶ上で必須となる身体の仕組みの基礎を学び、健康と気象・季節の関係について全般的な知識を身に付けます。
また気温等の因子を取り上げ、その捉え方から人体に及ぼす影響まで、後続の講座の基本となる知識を身につけます。
【講師】島根大学 名誉教授/島根リハビリテーション学院 学院長 柴藤 治
<3. 入浴概論 計99分>
現代日本人の一般的な入浴様式である温水浴を話題の中心とし、四季を通じた入浴におけるリスク、恩恵となる様々な効果、そしてそれらの知見に依拠する入浴方法など、お風呂の活用方法についての正しい知識を学びます。
【講師】東京都市大学 教授 早坂 信哉
<4. 循環器疾患 計93分>
循環器疾患と気象の関わりについて、心筋梗塞、脳梗塞などを中心に、疾病発症を引き起こす気象条件に関して、医学論文を基にした考察を行い、各疾病の特徴や発症のメカニズム、対策等について、医学的な観点から学びます。
【講師】公立福生病院 医師/気象予報士 福永 篤志
<5. 気象と花粉症との関係 計68分>
花粉症の主たる原因植物であるスギやヒノキの花粉が飛散する気象条件を学び、症状を軽減させる行動や知識を身につけます。
また、花粉の観測方法も詳しく解説します。
【講師】株式会社南気象予報士事務所 代表取締役 南 利幸
<6. 天気痛 計128分>
気象と痛みとの関係については昔から経験的に知られています。
気象の影響を受けて発症したり悪化したりする慢性の痛みを「天気痛」と呼んでいます。
この天気痛について、特徴・関連要因などを動物実験結果や臨床事例を通して学びます。
【講師】常葉大学 教授 櫻井 博紀
<7. 気象と住まい 計87分>
動物にとっての巣は繁殖が主な目的ですが、人間にとっての住まいは体温調節が重要な目的です。
四季の変化がある日本では、暑さも寒さも健康に大きく関わっています。
快適で健康に住まう工夫などについて学びます。
【講師】京都府立大学 特任教授 松原 斎樹
<8. 衣服と気候 計87分>
天気予報から「今日着る服」をチェック。
気温や湿度は衣服の枚数や素材、組合せを決めるのに大きく関わります。
気象条件に合った衣服の選択について理解を深め、毎日の服装選びを見直してみましょう。
【講師】文化学園大学 名誉教授 田村 照子
<9. スキンケアと季節の過ごし方 計63分>
季節によって変化する湿度などの影響で、肌の機能保持には意識的なケアを施すこともポイントとなります。
皮膚の機能性や仕組み、そして季節環境の変化を踏まえたスキンケアについて学びます。
【講師】聖カタリナ大学 教授 岡田 ルリ子
<10. 気候変動と健康 計83分>
気候変動は、健康の社会的、環境的決定要因であるきれいな空気、安全な飲み水、充分な食料、安全な住居などに影響を与えます。
気候変動による健康影響と、その対策の一つであるグリーンインフラストラクチャーについて学びます。
【講師】法政大学 教授 山口 隆子
<11. 日本の気候と薬膳 計102分>
薬膳とは漢方(中国伝統医学)の教えを基に、健康維持や疾病治療を目的に提供される料理のことです。教えには各季節の体の特性や健やかに過ごす為の食材選び・調理法も多く含まれています。
当講座では漢方・薬膳の基礎と日本の気候にあわせた食養生を学びます。
【講師】国際中医薬膳師/気象予報士 石田 よしみ
<12. 気象と感染症 計72分>
冬の代表的な季節病であるインフルエンザを中心に、季節毎に流行しやすい感染症を取り上げ、症状の特徴や対策等について学びます。
【講師】東京大学大学院 教授 橋爪 真弘
<13. 熱中症 計96分>
近年増加している熱中症について、症状の分類や対策、および、屋内外の高温環境下における熱中症発生のメカニズムについて学びます。
熱中症予防の環境評価指標として広く普及しているWBGT(湿球黒球温度)の測定方法や意義なども、詳しく解説します。
【講師】滋賀県立大学 名誉教授 寄本 明
<14. 環境と運動 計114分>
この講座では、温熱環境(高温環境、寒冷環境)及び気圧環境(高地環境、水中環境)における運動中の体への影響について学びます。
【講師】松山大学 特任教授 田中 英登
<15. 気象と食品市場動向 計94分>
天候や季節の変化によって食嗜好は変わる傾向があります。
天気と食の因果関係についてスーパーマーケットなどの食品販売実績の分析結果をもとにまとめ、考察を行います。
【講師】株式会社True Data 流通気象コンサルタント 常盤 勝美