芝浦工業大学 デザイン工学部が価値を再構築した新製品3点!研恒社 SlideNote(スライドノート)

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芝浦工業大学 デザイン工学部・蘆澤雄亮教授(動態デザイン研究室)と同学部学生が制作に携わったスライド式リングレスノート「SlideNote(スライドノート)」シリーズの新製品の市場販売が開始されました。

 

研恒社 SlideNote(スライドノート)

 

SlideNote A5 ヨコ

 

同製品は、研恒社との共同開発により、既製の「SlideNote」シリーズに学生のアイデアを採用して完成したものです。

同プロジェクトは学校法人 芝浦工業大学研究推進部からの教員・企業間のマッチング提案をきっかけに開始されました。

さらに、デザイン工学部の共同作業スペース・オープンラボを起点に研究室の垣根を超えたメンバー構築を経て商品化が実現した、「教職学協働」を体現する商品開発となっています。

商品詳細URL: https://p-p.tokyo/

SlideNote Pocket

SlideNote Pocket

SlideNote Archive

SlideNote Archive

■ポイント

・芝浦工大デザイン工学部生×株式会社研恒社「SlideNote」シリーズの新製品が市場販売開始。

・文具業界初の金属クリップ使用のスライド式リングレスノート「SlideNote」シリーズに、学生のアイデアを採用してラインアップを拡充。

・研究推進部による教員・企業間マッチングと、共同作業スペース・オープンラボでのメンバー構築をきっかけとした「教職学協働」による商品開発。

■製品特長・ラインアップ

「Slide Note」シリーズは、研恒社が開発した文具業界初の金属クリップ使用のスライド式リングレスノートです。

穴あきの用紙以外もファイリング可能で、フレームをスライドするだけで綴じられる独自の機構を採用しています。

今回の共同研究は、そのラインアップ拡充を目的に、当該製品の価値を再構築しながら新製品3点を開発しました。

本製品は、芝浦工業大学生協やECサイト、全国の文具店で購入できるほか、芝浦工業大学の返礼品付き寄付制度「SHIBAURA GIFT」の返礼品としてもお受け取り可能です。

◇SlideNote A5ヨコ:1,760円(税込)

SlideNoteとタブレットやPCとの相性を考えたときに、アイデアを自由に広げ、場所を選ばず使いたい、そのような思いから開発された新しいサイズです。

デジタル機器と共存しながらも、手書きの良さを最大限に活かすための工夫が詰まっています。

◇SlideNote Pocket(3枚/1セット)ポケットリファイルのみ:297円(税込)

SlideNote A5ヨコ用のポケットリフィルです。

SlideNoteにセットするだけで、チケットや領収書など小さい紙モノを、サイズを気にせずまとめて収納できます。

3枚/1セットになります。

◇SlideNote Archive(3色/1セット):2,200円(税込)

SlideNoteに綴じていたノートやプリントを、自宅やオフィスの書棚にテーマごとに保管しておくための紙製バインダーです。

SlideNoteにそのままセットできるよう特殊な加工がされており、クリアファイルのように書類の整理に使うことも可能です。

付属のスライドクリップを使用することで簡単に用紙を綴じることができます。

芝浦工業大学生協 豊洲店での販売の様子

芝浦工業大学生協 豊洲店での販売の様子

 

共同開発の経緯

 

2025年5月、研究推進部が株式会社研恒社からの「SlideNote」の製品材料に関する相談を受け、蘆澤教授を紹介。

同氏が実際にSlideNoteを使用して感じた改善点等を初回ミーティングで提案したところ、共同開発の実施が決定しました。

そして、オープンラボで作業をしていた他研究室に所属する保坂裕太さん、宇田桐真さん(デザイン工学部4年※)に立ち話的に相談をしたことをきっかけに、2人のプロジェクトへの参画が決まりました。

学生たちは2024年7月頃から隔週でミーティングに参加し、新商品についての話し合いや店舗の什器・パネルの作成に取り組みました。

2024年12月には170社以上が出店、52,000名が来場した日本最大級の文具の祭典「文具女子博2024」にて新製品3点を発売。

保坂さんは、株式会社研恒社による「SlideNote&kaku souvenir」のブースに販売員として参加しました。

※学年は当時のもの。

 

開発者のコメント

 

〇デザイン工学部 蘆澤雄亮教授

元々は材料開発の相談でしたので、本来であれば専門外の私を紹介するというのは考えにくい話かと思います。

今回の起用に至ったのは、研究推進部が日常的に教員の活動を把握し、密にコミュニケーションを取る教職協働の体制が整備されていたからであると感じています。

また、本プロジェクトは私にとって難しい案件でもありました。

というのも、私は日頃、文房具を一切使わない人間だからです。

そのため、アイデアにつながるヒントの多くを学生から貰いました。

結果、プロジェクトとしては適材適所で上手くできた好例であると思います。

今後はより多くの方々と連携した少し大きな協働プロジェクトへと発展させる予定です。

そういった意味では、本学側のメンバーもさらに拡充させる必要があり、引き続き「なんとなくプロジェクトに関与しながら、気がついたら本格的に参画する」というオープンラボが生み出す協創空間の良さを活用しながら、活動に邁進したいと考えています。

〇デザイン工学部4年※ 保坂裕太さん、宇田桐真さん

自分の考えたものが実際にどなたかに使ってもらえることが嬉しいです。

これまで、授業の課題や自主制作したものは誰かの手に届くことがありませんでした。

しかし、今回は実際に販売の場に立ち会い、自分が考えたものを手に取ってもらえたとき、とても嬉しく、ものづくりのやりがいを感じました。

また、新製品の提案を通じて、製品に求められるクオリティの高さ、デザイナーに求められるものづくり全般への深い理解に驚かされ、自分の認識の甘さを反省しました。

これからは、さらに多くのことを学び、積極的に手を動かしていきたいです。

※学年は当時のもの。

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