山梨県忍野村(村長:大森 彦一)が新作の公式プロモーション動画を公開した。
山梨県忍野村「公式プロモーション動画」公開
山梨県忍野村(村長:大森 彦一)が新作の公式プロモーション動画を公開。
制作したのはポニーキャニオン。
ポニーキャニオンは、過去にも7種13本の動画を制作・公開している。
今回の動画のテーマは「女子旅」。
そしてそこには裏テーマも隠されている。
気になるその動画の内容とは?
<ポイント>
・山梨県忍野村が新作公式プロモーション動画を公開した
・制作したのは株式会社ポニーキャニオン
・新作のテーマは女子旅
・裏テーマとして、村の目標でもある「ふるさと納税の倍増」を意識した作りとなっている
忍野村の観光プロモーション動画は2022年に第一弾となる9本が公開された。
これはコロナ禍で観光客が激減した際に、「景色に人物が映り込まない絶好の撮影チャンス」と捉え、株式会社ポニーキャニオンが制作した。
その続編とも言える動画が2024年に公開されたが、こちらはコロナ禍明けに撮影されたこともあり「八海祭り」など賑わいの映像が盛り込まれていた。
さらに村の目標でもある「『忍野ブランド』発掘育成」と「ふるさと納税の倍増」をテーマに、様々なふるさと納税返礼品にまつわる映像やイメージさせる映像が使われていた。
今回、公式プロモーション動画の最新作が公開されたが、これまでの景色中心の動画と打って変わり、女性キャストがメインで登場する「女子旅」をテーマにした動画として制作された。
意図は以下の2つである。
1. これまでプロモーションの分析を行う中で、なかなか反応が薄かった「若い女性」に、忍野村を女子旅で訪れる場所として認知してもらうため
2. ふるさと納税返礼品を前半でイメージとして見せ、後半にダイレクトな情報として伝えることで忍野村へのふるさと納税をターゲットに検討してもらうため
今回紹介されている「ふるさと納税に関連する映像」は以下の通り。
・とうもろこし(返礼品は「朝採りトウモロコシ」など)
・「Patisserie UN」(パティスリーアン)(返礼品は各種スイーツ)
・ニューヨークスティック(返礼品は各種スイーツ)
・株式会社OSHINO(返礼品は「ぶどう(シャインマスカット)オーナープラン栽培~収穫」など)
・パン工房ブローニュ(返礼品は「忍野ラスク全10種よくばりセット」など)
・株式会社デッセ(返礼品は「名入れ陶器マグカップ」など)
・鐘山ゴルフセンター(返礼品は「練習球券」)
・フライフィッシング(返礼品は年間パスポートのような「漁業券」)
・忍野スカイスポーツ倶楽部(返礼品は「トーイング・ハンググライダー体験飛行」)
・トレイルランニング(返礼品は2025年6月1日の日曜日に開催予定「富士忍野高原トレイルレース」の「参加券」)
・食事処「忍野八洲」(やしま)(返礼品は「お食事券」)
・グランピング施設「グランドーム富士忍野」(返礼品は「宿泊ギフト券」)
・富士忍野名水株式会社(返礼品は富士山麓の天然水「みずごこち」)
・スパーク株式会社(返礼品は「富士忍野 Mt. Fuji Springs」)
・株式会社蒼天(返礼品は「富士山蒼天の水」など)
忍野村のふるさと納税は近年横ばい状態であるが、今回の公式動画の公開によって目標の倍増を達成できるか、その動向に注目したい。
●忍野村
山梨県の東南部、富士山の麓に位置する人口約1万人の小さな村。
2013年に富士山が世界文化遺産に登録され、村が有する「忍野八海」がその構成資産となったことから、近年は国内外から多くの観光客が訪れるようになった。
しかし、観光客や来訪客の拠り所となる「忍野八海」以外の観光拠点が少ないこと、観光拠点が忍草地区に偏っていることがこれまでの課題であった。
公式プロモーション動画の公開によって、村の魅力が広く認知されることで、これまでの1拠点型から多拠点ネットワーク型観光地へのシフトを図り、滞在客の増加が期待されている。