東京都は、令和7年1月15日(水)から1月20日(月)まで、新宿高島屋11階催会場にて「第68回東京都伝統工芸品展」を開催します。
第68回東京都伝統工芸品展
会期 : 令和7年1月15日(水)~1月20日(月)
時間 : 10時30分~19時30分 ※最終日は18時まで
会場 : 新宿高島屋11階催会場
入場料 : 無料 ※製作体験は有料、事前予約可
主催 : 東京都
後援 : 東京都伝統工芸品産業団体連絡協議会、東京都伝統工芸士会
運営事務局: 公益財団法人 東京都中小企業振興公社
※詳細はこちらに順次掲載します。
URL : https://www.dento-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/events/2025/0115.html
東京都は、令和7年1月15日(水)から1月20日(月)まで、新宿高島屋11階催会場にて「第68回東京都伝統工芸品展」を開催。
この展示会では、東京都の伝統工芸品39点が一堂に会し、展示即売を行います。
ECサイトで購入される方が増えている昨今、職人と交流をしながら伝統工芸品を実際に手に取ることができる貴重な機会です。
■伝統工芸品の魅力を体感する展示会
東京都では毎年、東京の伝統工芸品の魅力を紹介する「東京都伝統工芸品展」を開催しています。
本年度は、東京都の伝統工芸品39点に加え、被災地支援として石川県の輪島塗が出展。
職人のリアルな技術を目の当たりにできる実演ステージでは、毎日日替わりで職人が匠の技を披露します。
精密な手仕事や製作プロセスを見て学んだり、職人に質問したりできるのはイベント会場ならではの体験。
さらに製作体験コーナーも設置。
製作体験ができる工芸品は箸置きやバッグなど日常的に使えるものばかりですので、伝統工芸品をより身近なものとして感じていただけるかと思います。
<本年度の展示会テーマは「現代(今)に生きる江戸町人文化と伝統工芸」>
江戸の町人文化に大きく貢献した蔦屋重三郎は、江戸時代の出版業界を代表する人物であり、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川広重らを世に送り出しました。
本展示会では、蔦屋重三郎が生きた江戸時代に、庶民から粋・洒落たモノ(日用品)として人気を博した伝統工芸品の遺伝子を伝承し発展してきた、現代の新しい伝統工芸品の魅力を多くの方にお伝えしていきます。
<デザインテーマ「鱗(うろこ)」>
「東京都伝統工芸品展」では毎年共通のデザインテーマを設け、テーマを取り入れた伝統工芸品を製作・販売しています(※特別出展である輪島塗を除く)。
本年度のテーマである「鱗」は、日本の伝統的な文様の一つで魔除けや厄除けの意味も持ち、邪悪なものを跳ね返す力があると信じられていました。
また蛇の鱗を連想させるため、脱皮による「成長や繁栄」の象徴ともされており、2025(令和7)年の干支である「巳年」にふさわしいデザインテーマとなっています。
鱗文様は江戸時代に武士や庶民の間で広まり、着物や帯、家屋の装飾などで使用され、特に歌舞伎役者の衣装や浮世絵にも頻繁に登場しました。
シンプルでありながら力強さを感じるデザインのため、現代でも和風のアイテムやファッションで愛され続けています。
■訪日外国人にも対応する特別プログラム
訪日外国人の方々にも楽しめるよう、本年度は本展示会初の試みとして、英語対応のブースツアーを実施します(※事前予約可)。
伝統工芸品の歴史や製作過程について、ガイドが詳しく解説し、異文化理解を深める機会を提供します。
なお、ツアー以外にもお買い物や職人との交流に際して会場内に英語・中国語の通訳者が常駐します。
■楽しい企画が盛りだくさん
また、購入抽選会やスタンプラリーなど、来場者が楽しめる企画が盛りだくさんです。
特にスタンプラリーは、会場内を巡りながら伝統工芸品をより深く知ることができる絶好の機会です。
さらに、一般社団法人長唄協会の協力により長唄の演奏を連日開催します。
■出展者一覧
■出展工芸品紹介(一部)
<江戸切子>
・菱鱗重文様 天開タンブラー 6色 各13,200円(各色5点限り)
昭和60年に東京都の伝統工芸品指定、平成14年には国の伝統的工芸品にも指定された「江戸切子」。
庶民の日用品として長きにわたり愛用されています。
江戸から続く技術で、今の感性に響く仕上がりに。
切子の放つ煌めきを堪能できます。
<江戸木版画>
・伝統手摺り木版画 「格子写楽」 132,000円(2点限り)
およそ1200年前から培われてきた日本の木版画技術は、17世紀に成立した浮世絵版画をもって開花しました。
葛飾北斎、歌川広重などの浮世絵は、江戸を代表する大衆文化となりました。
平成5年に東京都伝統工芸品に指定、平成19年に国の伝統的工芸品に指定されました。
デザイナー浅葉克己氏のデザインによるモダンで粋なデザイン、8度彫り、41度摺りの手摺り木版画。
<東京洋傘>
・注染日傘 大鱗 29,700円(現品限り)
江戸時代後期、ペリーの来航とともにもたらされた洋傘。
明治5年に洋傘製造会社が組織され本格的な生産が始められたのが「東京洋傘」の始まりです。
平成30年に東京都の伝統工芸品に指定されました。
日本独自の型染め技法「注染(ちゅうせん)」を用い、昔から親しまれる「大鱗」を染め上げて日傘にしました。