はらメディカルクリニックは、精子提供を通じて家族を形成した親が自身の子どもに出自を伝えるための絵本「ねえ、しってる?」を共同作成する会を、2024年11月23日(土)に渋谷区内の会場で開催します。
はらメディカルクリニック「私たちの家族の物語を伝える絵本」 第2回共同作成会
はらメディカルクリニックは、精子提供を通じて家族を形成した親が自身の子どもに出自を伝えるための絵本「ねえ、しってる?」を共同作成する会を、2024年11月23日(土)に渋谷区内の会場で開催。
2024年で2回目となるこの会は、クリニックの副院長、鴨下 桂子(産婦人科医師)が発起人です。
鴨下は、精子提供の医療を提供する側は、医療の提供にとどまらず、告知に戸惑いや不安を感じる多くの当事者たちを支援することも重要な責務であると考えています。
親が自分たちの言葉で告知できるような準備を支援することで、告知のハードルを下げたいとの思いから絵本作成会を起案しました。
絵本作成会では、参加者は、精子提供で生まれた5歳と1歳の子どもがいる先輩夫婦と、18歳の子どもがいる先輩ママの告知体験談を聞きます。
そして、「子どもに何を伝えたいのか」「なぜ出自を伝えるのか」「どのように伝えるのか」について考える時間をもった上で絵本を制作します。
このプロジェクトに欠かせないのは、人気絵本作家、よしだるみとの特別なコラボレーションです。
鴨下は自身が愛読する「どうぶつのかぞくえほん」の著者であるよしだるみの温かいイラストが子どもたちに夫婦の想いを伝えるのに最適だと考え、直接彼女に連絡しました。
よしだは、プロジェクトの意義と鴨下の熱意に触れ「このプロジェクトのためにイラストを描きたい」と感じたそうです。
よしだの心温まるイラストと、鴨下の精子提供で繋がる家族への想いと、参加する夫婦の子どもへの愛が融合し、世界で一冊だけの絵本が誕生します。
絵本は印刷と製本を行い、約2ヶ月後に各家庭に届けられます。
鴨下は「告知とは、ご夫婦それぞれが子どもに“『かけがえのないあなた』と家族が出会った物語”を伝えることだと思います。
世界でたった一つの家族の絵本を作成するという経験を通して、ご夫婦が告知の一歩を踏み出せるような会になれば幸いです」と述べています。
絵本「ねえ、しってる?」は、精子提供を通じて生まれた子どもの誕生を祝福し、家族の絆を深めるツールの1つです。
<絵本作成会>
開催日:2024年11月23日(土)
場所 :東京都渋谷区
参加者:夫婦42組(84名) ※定員に達し、申込みは締め切りました。
登壇者:・鴨下 桂子(産婦人科医師)
・才村 眞理(社会福祉士)
・戸田 さやか(臨床心理士)
・寺山 竜生(一般社団法人AID当事者支援会代表)
・ゆきさん(一般社団法人AID当事者支援会会員)
内容 :・告知について考える
・先輩パパママの告知体験談
・夫婦の絵本作り
参加費:夫婦で6,000円(絵本作成料、送料込)
第1回となった昨年の開催では、41組82名のご夫婦が参加し、告知への理解が深まり、不安が減ったという調査結果となりました。
鴨下 桂子 プロフィール
はらメディカルクリニック副院長、医学博士
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医、日本生殖医学会認定 生殖医療専門医。
東京医科大学卒
2009年-2021年 東京慈恵医科大学産婦人科教室助教
2021年10月 はらメディカルクリニック勤務
2023年6月 はらメディカルクリニック副院長就任
著書「誰も教えてくれなかった卵子の話」
よしだるみ プロフィール
絵本作家・クレヨン画家、武術講師。
東京都渋谷区生まれ。
幼少期をニューヨークで過ごす。
青山学院女子短期大学芸術学科卒業。
京都に移住したのを機に再び絵を本格的に描き始める。
中国武術の講師を務めながら、絵本と絵画作品を製作している。
京都市在住。
著作に、『いつかは ぼくも』をはじめとする、「よしだるみの どうぶつの かぞくえほん」(国土社)、『ぼくのそりすべり』(福音館書店)などがある。