日本電子が販売した「JEM-120i 電子顕微鏡」が、2024グッドデザイン賞を受賞しました。
日本電子「JEM-120i 電子顕微鏡」
日本電子が販売した「JEM-120i 電子顕微鏡」が、2024グッドデザイン賞を受賞。
■JEM-120i 電子顕微鏡について
「JEM-120i 電子顕微鏡」は真空に保たれた鏡筒内に極薄の試料を置き、この試料に高電圧で加速された電子線を照射させ、試料を透過した電子をデジタルカメラ面上に拡大投影される試料像を撮影する装置です。
大学・病院・研究機関等で主に生物の微細構造を観察するために使用されます。
取り扱い習熟無しに簡単に取り扱えるコンセプト・デザインとなっています。
■デザインのポイント
1. 透過電子顕微鏡の小型化とリモート操作スタイルを可能にする操作環境により、設置場所の自由度を大幅に拡張
2. 装置の状態と操作シーケンスを示す試料挿入口周囲の円形ライトによる視認性および操作性向上
3. 電子銃のフィラメント交換作業性を大幅改善し、作業時の装置ダウンタイムを短縮
■審査委員評価コメント
この製品では、従来の電子顕微鏡で必要であった手動操作の多くを自動化したデザインがなされている。
その成果は、同社従来機種と比べ、高さをはじめ大幅にコンパクト化され、さらに手動操作部分がほとんど見当たらないシンプルな箱型の本体を実現し、設置場所の大幅な自由度をもたらしている。
本体に残された数少ない手動操作部の一つである試料ホルダー挿入口も、分かりやすくアクセスもしやすい円錐台状の凹部に配置され、操作に対する照明と装置の状態表示を兼ねたリング状のライトは、機能性と意匠性を両立させている。
新しいコンセプトによりユーザビリティを大きく向上した優れたデザインである点を評価した。