『電子申請方式』普及に向けて!コムテックス/建設技術研究所「電子申請専用サイトへのデータ連携について」

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コムテックスは、建設技術研究所と協力し、『電子申請方式』普及を推進する独立行政法人勤労者退職金共済機構 建設業退職金共済事業本部が実施する「電子申請専用サイトへのデータ連携(試行)について」に参加しました。

“建退共電子申請方式にかかわる課題把握及び利活用拡大”に向けた調査を行い、有効性を期待できる結果を得たので発表。

 

コムテックス/建設技術研究所「電子申請専用サイトへのデータ連携(試行)について」

 

コムテックスは、建設技術研究所と協力し、『電子申請方式』普及を推進する独立行政法人勤労者退職金共済機構 建設業退職金共済事業本部が実施する「電子申請専用サイトへのデータ連携(試行)について」に参加。

“建退共電子申請方式にかかわる課題把握及び利活用拡大”に向けた調査を行い、有効性を期待できる結果を得たので発表。

 

・建設業退職金共済事業本部「電子申請方式について」

URL: https://www.kentaikyo.taisyokukin.go.jp/denshi/

 

■建設業退職金共済制度『電子申請方式』普及に向けた就労実績のデータ連携(試行)の概要

2020年10月1日に改正中小企業退職金共済法が施行され、建退共の掛金納付方式に現在の「証紙貼付方式」に加え、「電子申請方式」が追加されました。

「電子申請方式」には共済契約者にとって多くのメリットがありますが、これまでの「証紙貼付方式」による運用と比べて利用は思ったように伸びておらず、現在でも「証紙貼付方式」の利用が90%以上を占める状態が続いています。

そのような状況下で建退共は、「電子申請方式」の普及を目的に現行電子申請システムの課題を把握し、その結果を令和7年度更改予定の次期電子申請システムの機能改善等に反映するため、民間の入退場管理システムや就業履歴システム等から「電子申請専用サイト」へ就業履歴情報等を登録する運用業者の参加を募り、就労実績データの連携(試行)を実施しています。

■コムテックスの取り組み

(1) 現行の課題把握:アンケート・ヒアリングの実施

「電子申請方式」によるメリットとして、

・金融機関での証紙購入不要

・証紙の配布や貼付、消印の作業が不要

・共済証紙受払簿の記入が不要 など

多くのメリットがあるにもかかわらず、普及率5%(掛金ベースで換算)と低い現状に対して利用者へのアンケートを実施。

「電子申請方式」の利用に踏み切れない原因、システム改善点などを調査しました。

その結果、利用者となる建設会社従事者は、

・そもそもパソコンを利用してない、また習熟度が乏しい。

・詳細なフォーム登録操作が苦手、運用方法が難しい。

という回答が多く見られ、利用者にストレスなく申請登録できる方法の必要性を再認識しました。

 

(2) 「キャリアリンク」に就労実績ファイル連携機能を追加

コムテックスの提供するCCUS認定システム「キャリアリンク」は、多くの建設会社が利用する就労者履歴管理システムです。

これまでキャリアリンク建退共機能には「証紙貼付方式」用の就労実績(様式5号等)をExcelで出力する機能を有しておりましたが、既存ユーザーの建設会社からキャリアリンクと「電子申請方式」の紐付けを期待する声がコムテックスに寄せられておりました。

そのユーザーの後押しがあったので今回コムテックスはデータ連携(試行)に参加しました。

キャリアリンクに就労実績ファイル連携機能を追加したことで、技能者(被共済者)が電話発信または顔認証による現場入退登録をするだけでよく、元請事業者は就業実績ファイルをキャリアリンクから簡単に出力できるようになりました。

その就労実績ファイルは連携機能で電子申請専用サイトに直接取り込めるようになっています。

下請事業者は普段の建退共の業務でPC操作が一切不要となり、毎月様式5号等のような就労実績ファイルをつくる必要もありません。

それによりパソコンになじみのない下請事業者が施工体制に入る現場でも、元請・下請共に建退共「電子申請方式」を使いやすくなっています。

 

(3) セミナー説明会及びテスト利用【データ連携(試行)】の実施

「キャリアリンク」に追加した連携機能を多くの共済契約者様に利用するために、コムテックスと建退共が合同でオンラインセミナーの実施や個別の電子申請方式説明会などを実施しました。

共済契約者である企業に参加を促し、【データ連携(試行)】テスト利用の実施をスタートしました。

■【建設業退職金共済制度『電子申請方式』普及に向けた就労実績のデータ連携(試行)】利用ユーザーの声

今回データ連携(試行)に参加している建設会社へのヒアリングから、以下のように建退共業務の運用負担が省力化するなど有効性を期待できる結果となりました。

〈ユーザーの声〉

・下請の技能者がパソコンを使わず入退登録するだけでいいので運用しやすい。

・現場管理者は毎月のパソコンによる建退共の管理業務がなくなった。

・従前の電子申請方式利用元請事業者が就労実績報告作成ツール等で管理すると、毎月1現場15分~30分くらいの作業時間を要していたが、5分くらいで終わるようになった。

・「キャリアリンク」を使った「電子申請方式」の業務フローは生産性向上につながった。

 

 

・運用してみてこれ以上何を楽にできるのか思いつかない。

・これまで「2,3日しか現場に入らないし、業務負担から辞退する」との下請事業者がいたが、この仕組みだと下請事業者の業務負担がないので辞退せずに掛金納付ができるようになった。

・「電子」と聞いただけでこれまで拒否反応があったが、これなら運用できると思いチャレンジしてみたが、そもそも「証紙貼付方式」から「電子申請方式」に移行したことで業務効率化が進んだ。

〈参考〉キャリアリンクについて

キャリアリンクは、国土交通省受託事業をきっかけに構築したCCUS認定の現場入退場管理システムです。

CCUS認定システムの中で唯一「電話発信」での就業履歴登録が可能で、蓄積したデータはそのままCCUSへ連携できます。

現場にカードリーダー等の機器の準備は不要。

現場に割り当てた入退用の電話番号それぞれに技能者の携帯電話・スマートフォンから電話をかけていただくだけの簡単入退場管理を実現します。

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