天然100%でサスティナブル!GSアライアンス「量子ドット」合成

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GSアライアンスは、同社で作っているセルロースナノファイバー、リグノセルロースナノファイバーなどを原料に、量子ドットを合成しました。

 

GSアライアンス「量子ドット」合成

 

 

GSアライアンスは、同社で作っているセルロースナノファイバー、リグノセルロースナノファイバーなどを原料に、量子ドットを合成。

 

■量子ドットについて

量子ドット(Quantum Dot)とは、量子化学、量子力学の法則に従う光学特性を持つナノスケールの超微細構造を有する最先端材料で、2023年のノーベル化学賞の対象にもなった材料です。

量子ドットの大きさは通常0.5 - 9nmの直径という極端に小さい構造体で、1個あたりの原子、分子数は数十~数千個といわれており、人工原子、人口分子とも言われています。

量子ドットの材料が半導体の場合は、ナノ結晶のサイズによってバンドギャップを調節することが可能であるため、粒径に依存した特徴的な発光特性を持ちます。

よって粒子径サイズを変化させることにより発光波長が調整可能で、固体の蛍光体と比較してスペクトルの半値幅が狭く、量子効率も高いという特徴を持ち、かつ、幅広い波長を吸収することも可能です。

 

 

■期待される様々な用途

量子ドットの発色は明るく、鮮やかに広範囲の波長の光が発光可能なうえに、高効率、長寿命、高い減衰係数を有するために、以下に示すように様々な用途で応用が期待されています。

 

1. 太陽電池

2. ディスプレイ

3. 生体イメージング、バイオマーカー、医療画像装置(がん細胞のイメージング、たんぱく質の分析、細胞の追跡など)

4. 量子コンピューター

5. セキュリティタグ、セキュリティインク、偽造防止

6. 量子ドットレーザー

7. トランジスタ

8. フォトニック結晶

9. LED

10. 高密度固体メモリー

11. 熱電材料

12. 人工光合成

 

原料に用いたセルロースナノファイバー

 

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