スマートテクノロジーズ&リソーシーズは、訪日外国人のパスポートや日本入国ビザ(上陸許可シール)などをAIでスキャンするクラウドサービス【クラウドスキャン】を公開し、提供を開始しました。
スマートテクノロジーズ&リソーシーズ「クラウドスキャン」
スマートテクノロジーズ&リソーシーズは、訪日外国人のパスポートや日本入国ビザ(上陸許可シール)などをAIでスキャンするクラウドサービス【クラウドスキャン】を公開し、提供を開始。
このサービスは、訪日外国人観光客の増加に対応するための画期的なソリューションとして注目されています。
■クラウドスキャンの特長
クラウドスキャンは、APIとして提供されるため、企業は自社のシステムやサービスに簡単に統合できます。
パスポート写真や上陸許可シール写真をスマート社のAIエンジンが配置されたクラウドにアップロードすると、記載内容を瞬時にテキスト化し、レスポンスとして企業側のシステムに返信します。
訪日外国人が共通で持つ身分証明書であるパスポートや上陸許可シールを利用して、さまざまなアプリケーションやサービスを検討している企業において、高精度なAI-OCRエンジンの開発や購入、保守は高いハードルとなっていました。
スマート社は自社の別事業(国内シェアNo.1免税システム「スマートデタックス」:
)で培った画像認証や文字認証の要素技術を汎用化し、クラウドスキャンを実現しました。
■クラウドスキャンは以下のような企業ニーズに対応します。
・訪日客の顧客管理データベース構築
訪日客データベースを構築し、パーソナライズされた販売やサービス提供が可能になります。
・MCIFを活用したCRMの実現
訪日客を一見客からリピーター客にするためのCRMシステム構築に寄与します。
・無人機での外国人本人確認
自動販売機や無人チェックインシステムにおいて、旅券や上陸許可シールを自動的に取り込み、無人サービス化に寄与します。
・新免税制度リファンド返金への対応
2026年空港持ち出し確認型新免税制度への対応における、本人確認や海外送金の仕組みに活用できます。
■最新技術による高精度の本人確認も
さらに、クラウドスキャンは、パスポートの顔写真と本人の顔写真を照合することで、高精度な本人確認を行うことも可能です。
これにより、偽造や不正利用のリスクを大幅に低減し、信頼性の高い顧客認証を実現します。
読み取ったデータは自動的に各企業のデータベースに格納され、クラウドスキャン側にはデータが残りません。
■多様なドキュメント対応
クラウドスキャンは、旅券やビザに限らず、さまざまなドキュメントやIDカードフォーマットを機械学習によって認識し、識別したり文字データとして取り込むことが可能です。
例えば、以下のようなドキュメントに応用が可能です。
・マイナンバーカード
・健康保険証
・各種会員カード
・企業や自治体が発行する各種商品券・金券
・自動車ナンバープレート
・車検証
上記以外にも、定型フォーマットであれば、Studioツールを使って簡単にドキュメントを追加学習させることができるため、流通、小売、交通、サービス、保険、医療、金融業界等の様々な業務において、効率や正確性の向上、無人化、自動化を図ることができます。
■クラウド型サービスの利便性
クラウドスキャンは、自社システムにてこれらの機能を実装することなく、外部サービスとしてクラウド型で利用できるため、導入のハードルが低く、迅速な展開が可能です。
初期投資を抑えつつ、高機能なサービスを即座に利用開始できるため、多くの企業にとって魅力的な選択肢となります。