一般社団法人確定拠出年金診断協会は、確定拠出年金の制度が複雑で正しく理解していない加入者が多いことや、加入者をフォローする専門家が少ないことが問題となっていることを受け、確定拠出年金制度の個人向け相談窓口LINE公式アカウントの運用を2024年7月1日開始しました。
確定拠出年金診断協会「個人向け相談窓口LINE公式アカウント」
【企業年金移換忘れ10年で3倍】
退職金がこの15年で700万円減少するなか、確定拠出年金の普及は進んでいます。
企業では退職金を支払う企業がほとんどでしたが、バブル崩壊後、低金利などを背景に確定拠出年金への移行が進みました。
確定拠出年金の加入者は個人型と企業型の合計で2014年度末時点500万人でしたが、2022年度末時点では1,000万人を超えています。
一方で、転職や退職時に資産移管手続きを忘れ、放置される年金が急増しています。
加入内容について誰に聞いたらいいかわからない、周りに専門家がいないため自身の資金が放置状態になるなど問題が起きています。
現在、転職や退職の際に企業年金の移換手続きを忘れて放置され、約118万人分の年金資産総額2,818億円が放置された状態になっています。
【個人向け相談窓口を開設】
同協会はこれまで確定拠出年金の制度と活用方法・運用方法を正しく理解し、老後のリスクへの適切な対策をアドバイスする金融の専門家へセミナーを実施してきました。
一般の方の窓口を掲げていないのにも関わらず、「確定拠出年金のはがきが届いたけど見方もわからない?」「移換するのとしないとではそんなに影響でるのでしょうか?」など加入者からの相談数が急増していることから、個人向け相談窓口を開設します。
相談窓口では確定拠出年金や退職金などの知っておくべき基礎知識、自分に合った個別のアドバイスまで情報提供を行います。
また運用先の変更方法など具体的な手続きの方法までサポートします。
専門家が伴走しますのでどなたでも安心です。
これまでに相談された方からは「もっと早くに気づいて見直していればよかったです。
20代30代にこの話を聞けて、正しい運用方法ができていれば退職金の受取額が大きく変わったなと痛感しています。
(40代男性)」「企業型確定拠出年金が会社の退職金だと理解できていませんでした。
運用先選びを入社時から見直ししていない、変えた方が良いのはわかったのですが、入社時の説明会では種類も多くてどれが良いのかよくわからなかったので(30代男性)」などの声をいただいています。
【老後資金問題などを解消する一助に】
同協会はこれまで確定拠出年金の制度と活用方法・運用方法を正しく理解し、老後のリスクへの適切な対策をアドバイスする金融の専門家へセミナーを実施してきました。
2022年10月11日からリスク対策セミナーを計100回開催しました。
1番参加人数の多いときで約200名、これまで累計3,000人以上の方に参加していただいています。
活動する中で、個人の方から相談を受けることが多くなり、今後は個人の方へ多くの情報を届けるため個人向け相談窓口開設に至りました。
代表の声「確定拠出年金のはがきが届いたけど見方もわからないで放置しているという方はとても多いです。
500万円の退職金が2,000万円になっている可能性もあります。
放置していてプラスになることはありません。
思い立った時が相談のタイミングです。
専門家に相談してください。」