佼成出版社は、絵本『ぼくたちのことをわすれないで ロヒンギャの男の子・ハールンのものがたり』を発刊します。
『ぼくたちのことをわすれないで ロヒンギャの男の子・ハールンのものがたり』(由美村嬉々・作/鈴木まもる・絵)
発売日 : 2024年6月20日
販売場所 : 全国書店・インターネット書店
定価 : 1,650円(税込)
体裁 : A4変型判/36ページ
ISBNコード: 978-4-333-02924-2
URL :
https://books.kosei-shuppan.co.jp/book/b646817.html
佼成出版社は、世界難民の日の20日である2024年6月20日に、絵本『ぼくたちのことをわすれないで ロヒンギャの男の子・ハールンのものがたり』(由美村嬉々・作/鈴木まもる・絵)を発刊。
ミャンマーのラカイン州にくらす少数民族、ロヒンギャの人たちは、2017年8月に大規模な迫害を受け、今も約100万人が難民キャンプで暮らしています。
本書は、国に帰ることができず、難民キャンプを出ることもできず、将来の夢を描くこともできない。
そんな苦しく悲しい生活をおくる一人の少年・ハールンの目線から、ロヒンギャ難民の子どもたちの現状を伝える絵本です。
ハールンたちにとって希望の光となる「学校」を作ってくれたのは、日本に暮らす、ひとりのロヒンギャ男性、アウンティン氏でした。
【あらすじ】
ミャンマーで家族と共に平和に暮らしていた男の子・ハールンは、ある晩、火事に気づいて目を覚ましました。
武器を持った男たちが村を襲ったのです。
命からがら家を飛び出したハールンは、隣家のラヒームおじさんといっしょに三日三晩歩き続け、国境となるナフ川を渡って隣の国バングラデシュにたどりつきます。
両親とはぐれ、悲しみにくれるハールンですが、難民キャンプに学校ができたことで笑顔を取り戻します。
その学校は、日本でくらすロヒンギャ男性、アウンティン氏が私財で建てたものでした。
【本書の特色】
1) 『バスが来ましたよ』の由美村嬉々さんと、『火の鳥 いのちの物語』の鈴木まもるさんがおくる、平和を考える一冊。
2) 「学ぶことが平和を築く。
子どもたちは未来を照らす灯り」というアウンティン氏の想いと、現在も難民キャンプで辛い生活を送る子どもたちを忘れないでほしい、という著者の願いが込められた一冊。
3) 巻末に、長年ロヒンギャを撮影している写真家・新畑克也氏の写真と、根本敬・上智大名誉教授(ビルマ近現代史)による解説つき。
4) 裏表紙にSDGs公式ロゴマーク掲載(4. 質の高い教育をみんなに/16. 平和と公正をすべての人に)
【著者紹介】
★由美村嬉々(ユミムラ・キキ) 作/1959年、三重県生まれ。
一般社団法人チャイルドロアクリエイト(R)代表理事。
作家、編集者、絵本カタリスト(R)。
全国で講演活動も行っている。
老舗の児童図書・保育図書版元の元取締役。
在任中は、出版事業本部長、企画開発本部長、東京家政大学特任講師を歴任。
著書に『バスが来ましたよ』(アリス館)、『にじいろのペンダント』(大月書店)など。
また木村美幸名義での著書に『これだけは読んでおきたいすてきな絵本100』『発達段階×絵本』(共に風鳴舎)、『100歳で夢を叶える』(晶文社)、『一冊の絵本 大人になった今だからわかること』(径書房)、『絵本で実践!アニマシオン 子どもの力を引き出す26のプログラム』(北大路書房)がある。
★鈴木まもる(スズキ・マモル) 絵/1952年、東京都生まれ。
「黒ねこサンゴロウ」シリーズで赤い鳥さし絵賞を、『ぼくの鳥の巣絵日記』(共に偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞を、『ニワシドリのひみつ』(岩崎書店)で産経児童出版文化賞JR賞を受賞。
主な絵本作品に『ピン・ポン・バス』(偕成社)、『あなたがだいすき』(ポプラ社)、『みずとはなんじゃ?』(小峰書店)、『戦争をやめた人たち -1914年のクリスマス休戦-』(あすなろ書房)、『鳥は恐竜だった』(アリス館)、『火の鳥 いのちの物語』(金の星社)、「おとうさん・おかあさんのしごと」シリーズ(佼成出版社)など多数。