ARCABUZ(アーキバス)が、「World Rum Awards 2024」で、アグリコール製法のテイスト部門で日本初となる金賞、ボトルデザイン部門では世界一となるベストボトルデザイン賞を受賞しました。
ARCABUZ(アーキバス)「World Rum Awards 2024」
大東製糖種子島が製造するラム酒・ARCABUZ(アーキバス)が、世界的に権威のある「WORLD DRINKS AWARDS」の「World Rum Awards 2024」で、アグリコール製法のテイスト部門で日本初となる金賞、ボトルデザイン部門では世界一となるベストボトルデザイン賞を受賞。
味とデザインの両方での受賞も日本初です。
【Topic 1】テイスト部門で金賞、ボトルデザイン部門では世界一の最高賞
【Topic 2】さとうきびを知り尽くす製糖メーカーがつくるラム酒
【Topic 3】ボトルは新幹線のデザインも手掛けるKEN OKUYAMAが担当
■テイスト部門で金賞、ボトルデザイン部門では世界一の最高賞
2024年5月15日、WORLD DRINKS AWARDSの受賞者が発表されました。
WORLD DRINKS AWARDSはアルコール飲料のパッケージとマーケティングに特化した出版物を発行するイギリスの出版社・Part of Paragraph Publishing Ltdが主催し、世界のドリンク業界の最高峰を称えることを目的して開催しています。
ブランデーやリキュール、ラム酒などの部門があり、専門家によって構成される審査委員会には、様々なアルコール製品が出品され、その中から世界最高峰の製品が選出されます。
イギリスのNorwich(ノリッジ)の試飲会場にて、味覚とデザインの各受賞者が決定しました。
ARCABUZは「World Rum Awards 2024」カテゴリーのWorld's Best Agricole & Sugarcane Juice部門で金賞、Best Bottle Design部門で最高賞であるベストボトルデザイン賞を受賞しました。
日本企業による当賞受賞は初です。
ARCABUZの味わいは、審査員により次のように評価されました。
「新鮮なグリーンオリーブ、草、リンゴ、キウイが感じられ、ゆでたレモンのようなオイル感がある。
口に含むとロウのようなテクスチャーと適度な甘さがあり、新鮮なサトウキビを砕いたような香りがする」
■さとうきびを知り尽くす製糖メーカーがつくるラム酒
ARCABUZの製造の大きな特徴は、大東製糖種子島株式会社の農業法人が原料となるさとうきびの品種選定から行っていること。
栽培、ベストなタイミングでの刈り取り、搾汁、発酵、蒸留、ボトリングまで、各工程を自社で一気通貫できるのは、国内ではARCABUZだけです。
(1)素材の味が伝わる「アグリコール製法」
ラム酒の多くは糖蜜が原料ですが、ARCABUZは搾りたてのさとうきびジュースが原料。
このアグリコール製法でつくられる「アグリコールラム」は、良質なさとうきびを圧搾できる環境が求められ、コストもかかるため世界での生産量はわずか5%程度。
種子島の産地に蒸留所を構え、素材の良さが伝わるアグリコールラムを製造。
(2)収穫後にすく搾汁、「一番搾り」のみを使用
収穫したさとうきびは、蓄えているショ糖が減らないように24時間以内に搾ります。
これは畑から蒸留所までが、目と鼻の先だからこそできること。
さらに原料には、最初に搾った糖度が高いジュースのみを使用(通常3回搾汁)。
アグリコール製法に加え、高糖度かつ鮮度のよい一番搾りだけを使うことで、テロワールや素材の持ち味を最大限に引き出しています。
(3)バガスや蒸留廃液を再利用「循環型生産」
さとうきびの搾りかす(バガス)や蒸留時に発生する廃液は、肥料や土壌改良剤として、来期のさとうきび栽培に活かされます。
さとうきびの栽培から収穫、搾汁、発酵、蒸留、熟成までのすべてを自ら手がけるからこそ構築できる仕組みです。
(4)量より質を重視したさとうきび選び
日本のさとうきびにはいくつかの品種がありますが、ARCABUZでは、種子島で開発されたショ糖濃度の上昇が早い「黒海道(くろかいどう)」と「農林22号」を採用。
収量よりも品質を重視した答えです。
■ボトルは新幹線のデザインも手掛けるKEN OKUYAMAが担当
本プロジェクトには大東製糖種子島株式会社の代表取締役社長である木村 成克のほか、世界品質のラム酒製造の可能性や地域貢献への思いに共鳴した各界のクリエイターが参画しています。
奥山 清行氏
KEN OKUYAMA DESIGN 代表。
日本人で初めてフェラーリをデザインし、新幹線のデザインも手掛ける工業デザイナー。
ボトルとロゴデザインを担当。
北村 森氏
サイバー大学IT総合学部教授、秋田大学客員教授。
日経TRENDY元編集長。
商品ジャーナリストとしても活躍し、本プロジェクトではオーガナイザーを務める。
中山 篤志氏
東京・銀座のラム酒バー「Bar Lamp」オーナー・バーテンダー。
海外の蒸留所視察も精力的に行い、世界のラム酒に精通。
コンセプトワークから味づくりまでを指南。