様々な場面での疑問に専門家が答える!医学書院 書籍『発達障害Q&A 臨床の疑問に応える104問』

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医学書院は『発達障害Q&A――臨床の疑問に応える104問』(編集:金生 由紀子、編集協力:今村 明、辻井 農亜)を2024年3月31日(日)に刊行しました。

 

医学書院 書籍『発達障害Q&A――臨床の疑問に応える104問』

 

 

本書は、近年注目を集める発達障害をテーマに、医療現場や学校、会社などさまざまな場面における疑問、もやもやに専門家が答える内容となっています。

小中学生の8.8%に発達障害の可能性。

大人の発達障害も。

 

 

文部科学省の2022年の調査では、通常学級に通う小中学生の8.8%に発達障害の可能性があるという結果が明らかになりました。

これは全国の公立小中学校に通う生徒約883万人(令和5年度学校基本調査より)のうち、実に77.7万人が発達障害に該当するということになります。

また、大人の発達障害も会社の上司・同僚や家族間でのコミュニケーションの問題から近年大きな注目を集めています。

しかしながら、話題性ばかりが先行し、当事者に対する理解が進んでいないことは多くの専門家が指摘するところです。

実際、周囲の理解が得られず、学校に行けなくなったり、退職を余儀なくされるケースも少なくありません。

このような問題の一助となるよう、新刊『発達障害Q&A――臨床の疑問に応える104問』は生まれました。

本書は、全編Q&A形式でまとめられており、実際の医療・生活場面で都度使えるのはもちろん、幅広い内容をカバーしているので発達障害に関する知識を深めたい方でも役立てます。

「発達障害で何かあればまずはこの本を開いてみよう!」、そう思っていただける一冊になることを期待しています。

 

当事者や家族、教育関係者など幅広い支持を受け専門誌としては異例の売れ行きに!

 

 

この書籍は、精神科医向けの専門誌『精神医学』2023年5月増大号の内容を充実させたものです。

元となった増大号は、主に精神科医が日々の臨床で直面する「困った」「わからない」にわが国のエキスパートが答える形式で構成されたものですが、発行後は医療者のみならず、当事者、当事者の家族、教育関係者まで幅広い層に支持され、雑誌としては異例の売れ行きとなりました。

内容は、発達障害の定義、疫学、病態といった基本的な知識から、検査、診断、鑑別、薬物治療はもちろんのこと、発達障害に併存する疾患や、発達障害の人への支援・対処法、さらには告知の場面で注意すべきことまで臨床にまつわる問題を網羅しています。

 

「本当に知りたいこと」だけ

 

 

かゆいところに手が届く一冊。

本書で取り上げたQ(質問)は、発達障害を専門としない医師から挙げてもらった疑問をもとに作成され、読者のかゆいところに手が届くものとなっており、臨床の現場で「本当に知りたいこと」が選りすぐられています。

質問の例:

「発達障害はなぜ増えているのですか?」

「大人になって発達障害が発症することはありますか?」

「発達障害の長所と言える点には何がありますか?」

「グレーゾーンという言葉を聞きますが、どう考えたらよいのでしょうか?」

 

質問に対しては200字ほどの「回答」と、「回答」の背景を丁寧に説明した「解説」がつきます。

2段構えでわかりやすく、正しく深い知識を身につけることができます。

 

書誌情報

名称  :発達障害Q&A――臨床の疑問に応える104問

編集  :金生 由紀子

編集協力:今村 明・辻井 農亜

刊行日 :2024年3月31日

判型等 :B5 頁368

定価  :6,600円(本体6,000円+税)[ISBN978-4-260-05436-2]

 

発売直後から圧倒的な支持を得た『精神医学』誌2023年5月号増大特集「いま,知っておきたい発達障害Q&A98」が待望の書籍化。

発達障害に携わる医療者が日常診療で困っていること、わからないことをQ&A形式で解説。

実臨床に沿った質問に、日本のエキスパートが勢ぞろいで応える!精神科領域の医療職(精神科医、心理職、OT)をはじめ、小児科医、産業医を務める内科医まで幅広い読者の知りたかったことがこの1冊に。

 

『発達障害Q&A――臨床の疑問に応える104問』は、医療者だけでなく、教育・心理関連職の方々、当事者やその家族など、発達障害に関心のある方々が正しい理解を深める第一歩となる内容をお届けします。

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