「あへあほ体操」創始者のしもの まさひろ氏が講師就任!西野学園 札幌リハビリテーション専門学校

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医療・福祉の専門学校を展開する学校法人西野学園は、令和6年度(2024年4月)より、北海道札幌発祥の体幹トレーニング「あへあほ体操」の創始者しもの まさひろ氏を学校法人西野学園 札幌リハビリテーション専門学校(札幌市中央区)の非常勤講師として迎え入れたことを発表しました。

 

西野学園 札幌リハビリテーション専門学校 しもの まさひろ氏が非常勤講師に就任

 

 

しもの氏は、同学の「地域リハビリテーション」の授業において、大野 大地氏(理学療法士・リハビリテーション科学修士)とともに学生たちに幅広い知識と実践スキルを提供します。

また、地域リハビリテーション活動の一環として、同学理学療法士科の学生に協力を得て、共同研究を実施。

しもの氏が17年間指導し続けた運動プログラム「あへあほ体操」や「ドローイン」の即時効果をテーマにデータ収集・解析を進め、同年11月9日に仙台で開催される日本予防理学療法学会の場で発表する予定です。

 

あへあほ体操とは

 

 

本体操は子供から高齢者まで誰もが気軽に取り組める、しもの氏が考案したエクササイズプログラムです。

「あ~へ~あ~ほ~」と発声を繰り返しながら、「へ」と「ほ」で腹部を凹ませるドローイングの理論に基づいた腹筋運動を基本とし、体幹を整えて全身をバランスよく鍛える方法。

集団でお腹の底から発声を行うことによって気持ちが元気になり、心身ともに効果があるエクササイズとして高齢者を中心に人気を集めています。

2007年に考案された本体操は、医療・介護・フィットネス業界の支持を受け、北海道札幌から徐々に広がり、2020年コロナ禍以前までに教室を100クラス展開。

主婦の友社より全国出版された書籍は、一万部を突破。

現在は、全国に44名の認定インストラクターを抱え、オンライン・オフライン問わず、あへあほ体操プロジェクトを展開。

札幌の大手医療法人の認知症予定プログラムとしても採用されています。

 

地域リハビリテーションとは

 

地域リハビリテーションとは、障害のある人々や高齢者およびその家族が、住み慣れたところで、そこに住む人々とともに、一生安全に、いきいきとした生活が送れるよう、医療や保健、福祉及び生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行なう活動のすべてを言う。

(日本リハビリテーション病院 日本リハビリテーション病院・施設協会 1991)(2001改定)

 

研究概要

一般的にトレーニングが難しいとされるインナーマッスル(腹横筋や呼吸深部筋)に対し、あへあほ体操がどのような即時効果をもたらすのか、呼吸機能測定機器や筋電図等を用いて調べる研究を行っています。

効果を検証する中で、健康増進に向けた介入方法として地域住民に貢献できることを期待しています。

 

共同研究チーム

しもの まさひろ氏(あへあほ体操創始者)

大野 大地氏(フィールドクルーズ代表)

黒澤 祝氏(理学療法士科 学科長)

片岡 義明氏(保健科学博士・フィールドクルーズ)

学校法人西野学園 札幌リハビリテーション専門学校 学生

 

学科長メッセージ

地域の住民一人ひとりが温かい家族の中で心豊かに安心、安全な生活を送ることができるよう寄り添うこと、そのためには今ある健康の維持増進です。

健康を作るのはバランスの良い栄養と適度な運動と言われています。

しかし適度な運動を続けることが難しいんです。

できれば運動を強く意識せずに運動の効果があれば、そんな夢のような健康増進プログラムが、「あへあほ体操」であると言えます。

 

地域リハビリテーションを現場視点で学び研究にも携われる全国でも珍しい授業スタイル

しもの氏は、医療国家資格を持たないにも関わらず17年間にわたり独自のエクササイズ「あへあほ体操」を通じて地域住民の健康に貢献してきました。

一方、大野氏は理学療法士として医療や介護予防の分野で活躍し、またリハビリチームを率いる経営者としても豊富な経験を持っています。

これらの経験を生かし、彼らは「地域リハビリテーション」について実践的な授業を提供します。

さらに、彼らは「ドローイン(体の中心部を引き締める運動)」に「発声」を組み合わせた、世界的にも珍しい研究に携わっており、これは、グローバルに研究されているドローインに新たな要素を加えたもので、その分野で先駆的な取り組みです。

 

今後の展開

授業の一環として、学生たちに以下の機会を提供することを目指しています。

1. 地域リハビリへの貢献:学生たちは、地域社会に積極的に貢献することで、医療従事者としての幅広い視野を獲得し、時代の変化に柔軟に対応する力を身につける。

 

2. 多様な職種への理解:様々な医療職種について学び、それぞれが地域リハビリにどのように貢献できるかを理解することで、学生たちは自らのキャリアパスを広げる。

 

3. 先駆的な研究と活動:学生たちは、先駆的な研究や活動に参加する機会を持ち、これらの経験を通じて専門知識とスキルを深める。

また、国内外での学会や論文発表を通じて、自らの研究成果を広く共有する。

 

このアプローチにより、学生たちは医療従事者としての可能性を最大限に引き出し、将来的には地域社会の健康と福祉に貢献する重要な役割を果たすことが期待されます。

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