『びじゅチューン!』コラボの体験型展示!「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」

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国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は東京国立博物館の協力のもと、NHK横浜放送局、横浜トリエンナーレ組織委員会と共催で「びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館」を開催中です。

 

びじゅチューン!×横浜トリエンナーレ なりきり美術館

 

 

会期  :2024年3月15日(金)~4月7日(日)

会場  :NHK横浜放送局 1階(横浜市中区山下町281)

主催  :NHK横浜放送局、横浜トリエンナーレ組織委員会、文化財活用センター

協力  :東京国立博物館

後援  :横浜市教育委員会

開館時間:午前10時~午後6時(最終入場は午後5時30分)

休館日 :なし

観覧料 :入場自由・無料(事前申し込み不要)

 

会期:2024年3月15日(金)~4月7日(日)、会場:NHK横浜放送局

 

本展は、アーティストの井上涼さんが歌とアニメで世界の「びじゅつ」を紹介する番組『びじゅチューン!』(NHK Eテレ)とのコラボレーションによる体験型の展覧会。

番組で取りあげられた東京国立博物館所蔵の文化財をテーマに、高精細複製や映像をつかってインタラクティブに「びじゅつ」を楽しむことができます。

この「なりきり美術館」は2018年と2020年に東京国立博物館で開催されたほか、福岡(2019)、富山(2019)、千葉(2020)、大分(2021)、山口(2021)など各地で公開され、人気を博してきました。

体験のキーワードは、「なりきり」。

デジタル技術を使って絵の中に描かれた人物になってみたり、文化財の世界に入り込んでみたりする体験を通して、その背後にある物語や風景を体感し、自由な想像力で文化財に親しみ、鑑賞を深めていただけます。

 

東京国立博物館のコレクションには、『びじゅチューン!』の歌のもとになった文化財がいくつもあります。

今回取りあげるのは、葛飾北斎筆「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」、岸田劉生筆「麗子微笑」(重要文化財)、歌川広重筆「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」、岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風 (舟木本)」(国宝)の4作品。

デジタルコンテンツだけでなく、「洛中洛外図屏風(舟木本)」は高精細複製品を、「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」は浮世絵の摺り工程見本なども展示し、バラエティに富んだ体験展示を提供します。

 

なかでも注目すべきは、北斎の「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」。

かつてゴッホやドビュッシーなど国外の作家たちをも魅了し、現在は日本のパスポートの査証ページの図柄にも採用され、世界で最も知られている浮世絵の一つと言えるでしょう。

題名にある「神奈川沖」は東海道の宿場町「神奈川」(現・神奈川県横浜市神奈川区)の沖合を指すと考えられており、実は今回の開催地・横浜ともゆかりのある作品です。

また、「麗子微笑」の作者・岸田劉生は、この作品を描いた時期に神奈川県の鵠沼に居住しており、こちらも神奈川県と縁のある作品。

 

ぜひこの機会に、地元の皆さま、そして国内外から展覧会を訪れる皆さまに、美術作品に「なりきり」ながら、東京国立博物館の所蔵する日本美術、そして神奈川・横浜という土地と縁のある文化財をお楽しみいただければ幸いです。

 

 

【展覧会のみどころ|展示構成】

■コンテンツ1:体感!ザパーンドプーン北斎

葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」の波はどのくらい大きかったのでしょうか?

『びじゅチューン!』では、富士山に恋する波が、自分をアピールするために高く伸びあがるというストーリーです。

会場では特大スクリーンに「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」を拡大映像化。

絵のなかの舟に乗る人物になりきってみると、大きな波が大迫力で迫ってくるはず。

さらに、ジャンプの高さで波がどんどん大きくなるインタラクティブな仕掛けによって、波の大きさを実感できます。

 

びじゅチューン!「ザパーンドプーンLOVE」(C)井上涼・NHK2024

2018年「なりきり日本美術館」会場風景

題材となった作品:「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」葛飾北斎筆 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵

 

■コンテンツ2:顔パフォーマー麗子

岸田劉生の「麗子微笑」。

『びじゅチューン!』では悪夢をみかんの香りで撃退する麗子。

謎めいた微笑を浮かべる麗子は、見る人によってさまざまな物語をはらんでいそう。

会場では、「デジタル顔はめ」で麗子になりきり、セリフでそのキモチを表現し、自分だけの「麗子像」をつくります。

 

びじゅチューン!「夢パフューマー麗子」 (C)井上涼・NHK2024

2018年「なりきり日本美術館」会場風景

題材となった作品:重要文化財「麗子微笑」岸田劉生筆 大正10年(1921) 東京国立博物館蔵

 

■コンテンツ3:雨は愛すがどう描く?

歌川広重の浮世絵「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」の雨の表現にご注目。

『びじゅチューン!』では、主人公になった雨。

会場では、雨の線を消した「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」を用意し、そこにどんな雨をふらせるか、作者になりきって考えてみます。

雨のスタンプを押して「ざぁーーーーーっっっ」、「さぁさぁ」、「ぽつぽつ」、自分の好きな雨をふらせましょう。

浮世絵の製作工程を知る、工程見本も展示します。

 

びじゅチューン!「雨は愛すが人逃げる」 (C)NHK・井上涼2024

2018年「なりきり日本美術館」会場風景

題材となった作品:「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」  歌川広重筆  江戸時代・安政4年(1857) 東京国立博物館蔵

 

■コンテンツ4:洛中洛外 グルメチェック

屏風に描かれた400年前の京都の街に繰り出して、おいしいものを探してみよう!

岩佐又兵衛筆「洛中洛外図屏風 (舟木本)」はたくさんの人で大賑わい!『びじゅチューン!』では、洛中洛外図の食べ物のシーンに注目しています。

テーマを決めて屏風をじっくり見てみると、400年前の人々のいきいきとした暮らしが見えてくるはずです。

絵の中の住人になりきって、京の街をあちこち散歩。

お重、おまんじゅう、焼き魚、しじみ汁など、屏風の横のモニターに示された京のグルメを探すクイズ形式の体験展示です。

会場では、体験型の映像コンテンツに加え、実物大の高精細複製品「洛中洛外図屏風(舟木本)」も展示します。

 

びじゅチューン!「洛中洛外シスターズ」(C)NHK・井上涼2024

国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」左隻 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」右隻 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

 

※本リリースに画像掲載のある「題材となった作品」の原本の展示はありません。

※会場に展示される国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の高精細複製品は、〈ぶんかつ〉とキヤノン株式会社による共同プロジェクト「高精細複製品を用いた日本の文化財活用のための共同研究」の一環として活用しています。

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