石材業界最大の全国団体である「日本石材産業協会」は、墓石の購入における消費者の不安を解消するため、「墓石工事契約等ガイドライン」の見直しを行い、登録事業者の消費者への誠実なサービス提供を保証します。
この新基準は、選びやすさと透明性を重視し、消費者が安心して墓石を購入できる石材店を見つけられるよう策定されています。
また、2024年4月からは更新されたガイドラインに基づき、石材店の再登録及び新規登録を開始し、信頼できる店舗の選択肢を増やしていきます。
日本石材産業協会「墓石工事契約等ガイドライン」を更新
日本における墓石業界は、近年、消費者から「見積書、契約書の作成を依頼したのに作ってくれなかった」「依頼したものとは異なるデザインのお墓が出来上がった」 等のトラブル報告や苦情が増加していることが課題となっています。
これは、墓石業に対する明確な規制や統一されたガイドラインの不在に起因しており、消費者の間での不安感を増大させていました。
石産協では消費者が安心して石材店を選べる新たな基準として「墓石工事契約等ガイドライン」を2020年6月19日に策定しましたが、2023年11月1日には、このガイドラインをさらに消費者にとってわかりやすく簡潔にまとめることで、より消費者の購入店選びの基準となる内容としました。
この取り組みは、消費者の安全と信頼を確保し、同時に墓石業界の信頼回復と健全な発展を図ることを目的としています。
「墓石工事契約等ガイドライン」について
本ガイドラインは、契約からアフターフォローに至るまで、登録店が顧客に対して誠実にサービスを提供することを保証します。
特に、登録店には誓約書および順守登録書を通じて、顧客への丁寧な説明とアフターフォローまで誠実な対応を義務付けており、さらに石産協ホームページに掲載される加盟店紹介では、このガイドラインに沿ったサービスを提供する店舗には登録店のみに使用を認められたロゴマークを掲載し、消費者が安心して選べる店舗を一目で識別できるようにしています。
「墓石工事契約等ガイドライン」と「お墓ディレクター資格者」は消費者が安心して墓石購入を検討できる石産協おすすめの2大看板です。
石産協は、お墓を建てたいと考えるすべての人が安心して石材店を選べるような環境を整えることを目指しています。
また今後この取り組みをさらに強化し、石材店が提供するサービスの質の向上を通じて、業界全体の信頼性と消費者満足度を高め、墓石選びの不安を一掃していきます。