東京都多摩市では、旧多摩聖蹟記念館の2024年春季企画展として「多摩聖蹟記念館と建築家・蔵田周忠」を令和6年2月29日(木)から令和6年5月26日(日)まで開催中です。
旧多摩聖蹟記念館 2024年春季企画展「多摩聖蹟記念館と建築家・蔵田周忠」
名称 :2024年春季企画展「多摩聖蹟記念館と建築家・蔵田周忠」
期間 :令和6年2月29日(木)~令和6年5月26日(日)
※毎週月・水曜日は休館(祝日除く)
※3月21日(木)、4月30日(火)、5月7日(火)は休館
時間 :10時00分~16時00分
入館料:無料
共催 :多摩市教育委員会、東京都市大学
監修 :岡山理香教授(東京都市大学芸術学/建築・デザイン)
会場 :旧多摩聖蹟記念館(東京都多摩市連光寺5-1-1 都立桜ヶ丘公園内)
本展は、蔵田周忠にスポットを当て、その生涯を振り返るとともに、建築という視点から多摩市連光寺にある「旧多摩聖蹟記念館」の魅力を捉え直し、広く発信していくものです。
明治天皇の行幸を記念して昭和5年(1930年)に開館した多摩聖蹟記念館(現・旧多摩聖蹟記念館)。
多摩市連光寺と明治天皇の歴史を語る上で重要な当館は、昭和61年(1986年)に多摩市の指定有形文化財に指定され、平成14年(2002年)に東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」に選定、令和4年(2022年)にはDOCOMOMO Japanによる2021年度「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されるなど、近年では建築の観点からも高く評価されています。
同館を設計したのは、関根要太郎(1889年~1959年)と関根要太郎事務所に所属していた蔵田周忠(1895年~1966年)でした。
分離派建築会に参加していた蔵田は、大正11年(1922年)に技師として関根要太郎建築事務所に入所し、多摩聖蹟記念館や京王閣の設計を担当しました。
蔵田周忠(くらた・ちかただ1895年~1966年)
日本の建築家。
分離派建築会に参加し、表現主義からモダニズムの作品を手掛けた。
海外の建築作品を精力的に紹介し、建築史関係の著作も多い。
東京高等工芸学校(現:千葉大学工学部)、武蔵工業大学(現:東京都市大学)で後進を指導した。
黄綬褒章、勲四等瑞宝章授賞。
展示構成
(I)欧米建築の受容と分離派建築会
欧米建築の受容/分離派建築会発表の建築物/大正11年平和記念東京博覧会
(II)蔵田周忠と多摩聖蹟記念館
関根建築事務所/京王閣の設計/多摩聖蹟記念館の設計/多摩聖蹟記念館のインテリアと明治天皇騎馬像
(III)蔵田周忠の住宅建築
住宅への関心/個人住宅の設計/ドイツ留学とジードルンク研究/日本の都市計画への応用
(IV)戦後の活動と教育者としての蔵田周忠
武蔵野工業大学/学生とのフィールドワーク/関連年表
企画展関連イベント
・学芸員による展示解説
日時:令和6年3月9日(土)、4月13日(土)、4月27日(土)、5月11日(土)
各日10~12時、13~15時の15分程度
申込:不要
備考:時間内に記念館事務室への申し出があり次第、随時行う。
・講演会
日時 :令和6年4月(詳細未定)
場所 :東京都市大学(東京都世田谷区玉堤1-28-1)
登壇者:岡山理香教授(東京都市大学) 他