自動車メーカーや銀行業がランキング上位に!リスクモンスターチャイナ「中国日系企業の資本金」調査結果

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法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供する「リスクモンスター」の連結子会社である利墨(上海)商務信息咨詢有限公司「リスクモンスターチャイナ」

「リスクモンスターチャイナ」は、利墨リスモン調べ「中国日系企業の資本金」調査結果を発表しました。

 

リスクモンスターチャイナ「中国日系企業の資本金」調査結果

 

[実施概要]

・調査名称   :中国に進出した日系企業の資本金ランキング

・調査方法   :中国における日系企業の法人登記情報に基づく調査

・調査対象媒体 :2023年3月時点で開示されていた法人登記情報

・調査対象企業 :中国全土で登記されている日本企業出資の中国企業及び そのグループ企業(株式保有率50%以上の会社及び その会社が支配している会社(50%以上)をグループ会社とする)

・調査対象企業数:27,968社

 

“利墨リスモン調べ”は、リスクモンスターチャイナが収集した中国日系企業データベースや中国の業界情報を基に、独自に調査・分析を行ったレポートです。

中国日系企業データベースは、中国全土で登記されている日本企業出資の中国企業及びそのグループ企業と、日本の親会社情報を紐づけた企業情報で構成されています。

今回の「中国日系企業の資本金」ランキングは、中国国内の法人登記情報を基に調査しました。

日本と同様に中国でも、企業を設立する際の会社登記に資本金の設定が必要です。

資本金は、与信管理の分析においても企業の規模や信頼性を測る上で重要な指標であり、特に新設の企業や財務情報が不明瞭な企業との取引では、資本金の額が重要な判断基準となることがあります。

資本金について注目することで、中国においてどのような日系企業の規模が大きく、取引の信頼性が高いのかを分析することができます。

なお、調査に利用している中国法人登記情報は、2023年3月時点で開示されている情報であるため、企業の申告状況などにより最新の情報と異なる場合があります。

 

調査結果

 

今回の「中国日系企業の資本金」ランキングでは、自動車製造業の「トヨタ自動車」が資本金233億1518万元で1位になりました。

続いて、シャープの完全子会社である「堺ディスプレイプロダクト」(電子部品製造業)が210億元で2位、「日産自動車」(自動車製造業)が167億元で3位、「パナソニックホールディングス」が124億9609万元で4位となりました。

今回のランキング上位10社のうち5社が自動車製造業で、トップ10の半数を占めています。

また、6位「三井住友銀行」、7位「三菱UFJ銀行」、8位「みずほ銀行」と上位10社のうち3社が銀行業という結果になりました。

 

自動車製造業は、製品の製造のために多くの機械や設備が必要で、それに伴い大規模な投資が求められます。

また、広い市場をカバーするためにも、相応の原資が必要であることから、資本金は巨額になる傾向があります。

一方で、銀行業では「商業銀行法」によって資本金の最低限度額が定められています。

最低限度額の条件を満たすことはもちろん、資本金の金額が銀行の信用度にも直結するため、比較的多額の資本金を設定することが一般的となっています。

このように、巨額の初期投資が必要である自動車製造業や、法律で資本金の最低限度が定められ、資本金の額が信用力に直結する銀行業のような資本集約型の企業が、上位にランクインする結果となりました。

 

中国現地法人の資本金が多い日系企業ランキング

 

図表1を参照すると、中国での日系企業の資本金ランキングでは、自動車メーカーが上位を占めていることがわかります。

具体的には、「トヨタ自動車」が1位と9位、「日産自動車」が3位と10位、そして「本田技研工業」が5位となっています。

また、金融業も上位にランクインしており、「三井住友銀行」が6位、「三菱UFJ銀行」が7位、「みずほ銀行」が8位となりました。

2位にはシャープの完全子会社である「堺ディスプレイプロダクト」、4位には「パナソニックホールディングス」が名を連ねています。

 

このランキングを見ると、有名な大企業が多くランクインしていることがわかります。

それは、大企業が長年に渡って資本を蓄積し安定した財務基盤を築いていることが背景にあります。

また、自動車製造業や銀行業のような資本集約型の産業が、大きな初期投資を必要としていることもわかります。

自動車製造業は、生産に多くの機械や設備が必要で、それに伴い大規模な投資が求められます。

また、広い市場をカバーするためにも、相応の資本金が必要となります。

一方で、銀行業では、「商業銀行法」によって資本金の最低限度額が定められており、それぞれ10億元(全国銀行)、1億元(都市銀行)、5千万元(農村銀行)となっています。

また、資本金の最低要件を満たすことはもちろん、資本金の額が銀行の信用度に直結するので、信用を確保するために比較的多額の資本金を設定することが一般的です。

これらの業界では、資本金が事業の規模や市場での立ち位置を左右する重要な要素となっています。

 

リスクモンスターチャイナでは、中国本土において日系企業のビジネスを10年以上サポートしてきた実績や独自に収集した中国日系企業データベースを保有しています。

これらを活用して、最新の情報を発信するとともに、信用調査レポートやポートフォリオサービスなど企業の与信管理の効率化をサポートするサービスを提供しています。

現在中国へ進出している、もしくは中国への進出を考えている日系企業の皆様に有用な情報・サービスを提供できるよう、今後も努めていきます。

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