オキナワパウダーフーズは、グループ会社の「natugre」がオーストラリアの研究機関で実施したヒト対象比較試験により、製糖の副産物である『さとうきびの繊維質』を不溶性食物繊維が豊富な食品用食物繊維原料に微粉砕加工した『さとうきび食物繊維パウダー』のGI値(※1)低下効果とセカンドミール効果(※2)を実証したことを初公開します。
オキナワパウダーフーズ「さとうきび食物繊維パウダー」GI値低下効果とセカンドミール効果を実証
グルコース、バニラバタークッキー、バニラバタークッキーのレシピのうち小麦粉を『さとうきび食物繊維パウダー』と約30%置き換えたバニラバタークッキーの3種の食物の摂食後および摂食4時間後に白米75gを摂食した後の血糖値を測定しました。
(ISO 26642:2010認証を取得しているオーストラリアの大学の研究機関において国際的に認められるGI値測定方法を用いて実施。18~65歳の健康な男女10人(非喫煙者、肥満または痩身ではない)が試験に参加。
各食物の摂食量は利用可能炭水化物が50gになるように設定。
試験は3日間にわたり実施し、朝食で各食物のGI値の測定、昼食でセカンドミール効果の観察を実施した。
なお、併せてインスリン反応も測定しています。
栄養成分の変化
小麦粉の約30%を『さとうきび食物繊維パウダー』に置き換えたことにより、糖質と食物繊維がほぼ置き換わりました。
試験結果
グルコースのGI値を100とすると、『さとうきび食物繊維パウダー』入りバニラバタークッキーはプレーンのバニラバタークッキーと比べGI値が14低下(約30%低下)しました。
さらに、朝食にそれぞれのクッキーを摂食した4時間後の昼食に白米を摂食した後の2時間の血糖値を測定すると『さとうきび食物繊維パウダー』入りバニラバタークッキーを朝食に摂食した場合に優位に低くなる(~16%)ことが観察されました。
加えて、クッキー50g摂食時のGL値(※3)も約40%低下しました。
なお、natugre株式会社では今回の試験で使用した『さとうきび食物繊維パウダー』入りバニラバタークッキーのGI値およびGL値を取得しており(ISO 26642:2010認証を取得している研究機関で測定)、natugre株式会社が販売する『低GIクッキー製造用プレミックス粉』を使用して同一製法・同一原料で製造することにより、上記の科学的根拠を基に、『低GI&低GLバニラバタークッキー』として販売することができます。
※1 GI値(Glycemic Index)
食物の摂食後の血糖値の上がりやすさを示す指数。
グルコースを摂取した時を100として、70以上が高GI、56~69が中GI、55以下が低GI。
※2 セカンドミール効果(the second-meal effect)
食物の次の食事後の血糖値に影響を与える効果。
※3 GL値(Glycemic Load)
血糖値の上がりやすさに加えて1回の食事で摂取する糖質の量も考慮した指数。
GI値×糖質量÷100で計算。
20以上が高GL、11~19が中GL、10以下が低GL。